ワンマンライブとは?対バンライブとの違い
ワンマンライブとは、1組のアーティストが単独で公演を行うライブ形式です。
会場選びや時間配分を考える上で、まずこの形式の特徴を解説します。
対バンライブとの違いを把握することで、必要な時間や会場の条件が見えてきます。
ワンマンライブの定義
ワンマンライブとは、1組のアーティストだけがステージに立つ公演スタイルのことです。
「単独公演」「単独ライブ」とも呼ばれ、そのアーティストのファンが集まる特別な機会となります。
セットリストの自由度が高く、MCやアンコールを含めて自分たちのペースで進行できる点が特徴でしょう。
アーティストにとっては、活動の集大成を見せる場であり、ファンにとっては推しのパフォーマンスをたっぷり楽しめる機会になります。
対バンライブとの違い
対バンライブは、複数のアーティストが同じイベントに出演する形式です。
1組あたりの持ち時間は30分〜1時間程度に限られるため、セットリストも短くなります。
一方、ワンマンライブでは持ち時間の制約がなく、2時間以上の長尺公演も可能です。
会場を予約する際は、この公演時間の違いを踏まえて利用時間を検討する必要があるでしょう。
対バンでは転換時間も必要になりますが、ワンマンでは1組のセッティングのみで済むため、その分リハーサルに時間を使えます。
ワンマンライブの公演時間の平均は2時間〜2時間半
ワンマンライブの公演時間は本編とアンコールなども含めて、平均して2時間〜2時間半が一般的です。
人間が集中力を維持できる時間は約2時間といわれているため、観客の疲労度を考慮するとこの長さがちょうど良いのでしょう。
披露される曲数は、17曲〜26曲程度が目安になります。1曲あたり4〜5分と考えると、MCやセットチェンジの時間を含めて2時間前後に収まる計算です。
ただし、アーティストによってはMCを長めに取ったり、アンコールを複数回行ったりするケースもあります。
記念ライブや特別公演では3時間を超えることもあるため、公演内容に応じた時間設定が求められるでしょう。
会場規模別のワンマンライブ時間の目安
会場の規模によって、ワンマンライブの平均的な公演時間は変わってきます。
小規模なライブハウスと大規模なホールでは、演出の内容や観客の期待値も異なるためです。
それぞれの規模に応じた時間の目安を把握しておきましょう。
ライブハウス(100〜300人規模)
ライブハウスでのワンマンライブは、1時間半〜2時間程度が標準的な公演時間です。
距離の近さを活かしたアットホームな雰囲気が特徴で、MCでの会話も自然に盛り上がります。
スタンディング形式が多いため、観客の体力を考慮して2時間以内に収めるケースが一般的でしょう。
曲数としては15〜20曲程度を披露することが多く、インディーズバンドの初ワンマンにも適した時間設定になります。
中規模ホール(500〜1,500人規模)
中規模ホールでは、公演時間が2時間〜2時間半に伸びる傾向があります。
座席がある会場では観客の負担が軽減されるため、長めの公演が可能です。
また、照明や映像を使った演出も増え、セットリストにも幅を持たせられるでしょう。
大規模会場(2,000人以上)
アリーナやホールなどの大規模会場では、2時間半〜3時間の公演が一般的です。
大掛かりなセットや特効を使用するため、準備と本番に十分な時間を確保する必要があります。
演出の切り替えや衣装チェンジの時間も加わり、全体のボリュームが増すでしょう。
ただし、会場によっては終演時間の制限があるため、事前の確認が欠かせません。
ジャンル別のワンマンライブ時間の傾向
音楽ジャンルによって、ワンマンライブの時間設定には特徴があります。
パフォーマンスのスタイルや観客の楽しみ方が異なるため、企画の際には参考にしてください。
ロック・ポップスバンド
ロックバンドやポップスアーティストのワンマンライブは、2時間〜2時間半が標準です。
激しいパフォーマンスが続くため、アーティストの体力面も考慮した時間設定になっています。
観客もスタンディングで盛り上がることが多く、2時間半を超えると疲労が蓄積するでしょう。
ただし、周年記念やツアーファイナルでは3時間近くに及ぶこともあります。
アイドル・ダンスパフォーマンス
アイドルグループのワンマンライブは、2時間半〜3時間以上になることも珍しくありません。
衣装チェンジや映像演出、トークコーナーなど、多彩なコンテンツが含まれるためです。
大手グループになると4時間近い公演を行うケースもあり、会場の利用時間には余裕が必要でしょう。
メンバー紹介やファンサービスの時間も長く取られる傾向があります。
アコースティック・弾き語り
アコースティックや弾き語りのワンマンライブは、1時間半〜2時間程度が一般的です。
MCを挟みながらゆったりと進行するスタイルが多く、観客も着席してじっくり聴く形式になります。
転換やセットチェンジがほとんどないため、公演時間がそのまま演奏時間に近くなるでしょう。
親密な空間での公演が多いため、長すぎない時間設定が好まれます。
会場探しでお困りの方は、会場探しコーディネーターにご相談ください。
公演時間と会場利用時間の違いを理解する
ワンマンライブを企画する際、見落としがちなのが「公演時間」と「会場利用時間」の違いです。
公演時間が2時間であっても、前後に設営撤去やリハーサルが必要なため、会場は最低でも6〜8時間程度押さえる必要があります。
この差を理解していないと、当日のスケジュールが破綻してしまう可能性があるでしょう。
リハーサル・サウンドチェックの時間
ワンマンライブでは、本番前にリハーサルとサウンドチェックを行います。
この時間は2〜4時間程度を見込んでおくのが一般的です。
音響や照明の調整、立ち位置の確認、セットリストの通し練習などを行うため、十分な時間が必要になります。
特に初めての会場では、機材の特性を把握するために余裕を持った設定が望ましいでしょう。
開場から開演までの時間
開演前には観客を会場に入れる「開場」の時間があります。
通常は開演の30分〜1時間前に開場し、観客の入場を完了させます。
この間にグッズ販売を行ったり、開演前SEを流したりする場合もあるでしょう。
スムーズな入場のためには、スタッフの配置や導線の確認も必要になります。
終演後の撤収時間
公演が終わった後も、撤収作業のために会場を使用します。
機材の撤去、ゴミの処理、原状回復などで1〜2時間程度は必要でしょう。
大規模な演出を行った場合は、撤収にさらに時間がかかることもあります。
会場によっては終了時刻が厳格に決まっているため、撤収時間も含めた計画を立てましょう。
ワンマンライブ当日のタイムスケジュール例
ここでは、2時間公演のワンマンライブを想定した当日のタイムスケジュール例を紹介します。
会場利用時間は13時〜22時の9時間を確保した場合の一例です。
| タイムスケジュール例 |
|
13時~入館・搬入開始 14時~サウンドチェック・リハーサル 16時~最終チェック 17時30分~入場開始 18時30分~開演 20時30分~終演・退場 21時~撤収 ~22時搬出完了・退館 |
上記はあくまで目安ですが、2時間の公演であっても9時間の会場利用が必要になるケースは少なくありません。
また、会場規模によっては深夜から早朝までの対応が必要になるケースも多いです。
会場選びで確認すべき時間関連の5つのポイント
ワンマンライブの会場を選ぶ際、時間に関して確認しておくべきポイントがあります。
事前に把握しておくことで、当日のトラブルを防げるでしょう。
以下の5つの項目を会場との打ち合わせでチェックしてください。
利用可能時間と延長料金
会場ごとに利用可能な時間帯と料金体系が異なります。
基本料金に含まれる時間と、延長した場合の追加料金を確認しておきましょう。
予定より時間がかかった場合の対応についても、事前に把握しておくと安心です。
深夜帯の利用が可能かどうかも、終演時間に関わってきます。
搬入・搬出の時間制限
機材の搬入口が使える時間帯には制限があることが多いです。
商業施設内の会場では、搬入は午前中のみといった条件がつく場合もあります。
エレベーターや駐車場の利用時間も合わせて確認しておきましょう。
搬入経路の下見を行い、当日の動線を把握しておくことをおすすめします。
リハーサル時間の確保
会場によってはリハーサルの時間が限られている場合があります。
公演当日にリハーサルができる時間帯を確認し、必要な時間を確保しましょう。
前日に仕込みができる会場であれば、当日の負担を軽減できます。
リハーサル中に客席を使えるかどうかも、確認しておくと良いでしょう。
近隣への音出し制限時間
住宅地に近い会場では、音出し可能な時間帯に制限があることがあります。
リハーサルや本番の時間設定に影響するため、必ず確認しましょう。
21時以降は音量を下げなければならないといったルールがある会場も存在します。
野外ステージの場合は、特に厳しい制限があることが多いです。
終演後の規制退場の時間
大規模な会場では、終演後に規制退場を行うことが一般的です。
観客を安全に誘導するために30分〜1時間程度かかることがあります。
最寄り駅の終電時間も考慮して、終演時間を設定しましょう。
会場から駅までの距離や、観客の帰宅手段も確認しておくと親切です。
イベント会場選びは、経験豊富な会場探しコーディネーターにお任せください。
ご要望に合わせた最適な会場をご提案いたします。
会場の時間に関するよくあるトラブルと対策
ワンマンライブの企画では、時間に関するトラブルが起きやすいものです。
事前に起こりうる問題を想定しておけば、当日も落ち着いて対処できるでしょう。
ここでは、よくある3つのトラブルと具体的な対策を紹介します。
リハーサルが押して開場時間に間に合わない
リハーサルが予定より長引き、開場時間に間に合わなくなるケースは頻繁に発生します。
音響や照明の調整に想定以上の時間がかかったり、演出の確認で手間取ったりする場面は避けられません。
開場が遅れると、入場待ちのお客様にご迷惑をかけるだけでなく、公演全体のスケジュールにも影響を及ぼします。
対策として、タイムスケジュールには30分程度のバッファを設けておくのが有効です。
また、リハーサルで確認する項目に優先順位をつけ、時間が押した場合に省略できる部分と必ず確認すべき部分を明確にしておきましょう。
最低限チェックすべき項目をリスト化しておけば、限られた時間でも効率的にリハーサルを進められます。
アンコールが長引いて終演時間が遅れる
ライブが盛り上がると、アンコールが予定より長くなりがちです。
お客様の熱気に応えたい気持ちは理解できますが、会場には利用時間の制限があるため、終演時間の遅れは避けなければなりません。
終演が遅れると、次の利用者への引き渡しが間に合わず、会場との信頼関係にも影響を及ぼす可能性があります。
対策としては、事前にアンコールの曲数や時間を決めておき、会場の制限時間をアーティストやスタッフ全員で共有しておくとよいでしょう。
ステージマネージャーが時間管理を担当し、残り時間をアーティストに合図で伝える体制を整えておくと安心です。
「あと1曲」「ラスト5分」のような具体的な合図を事前に決めておけば、本番中も混乱なく時間調整ができます。
撤収が予定より長引き延長料金が発生する
公演終了後の撤収作業が予定より長引き、会場の延長料金が発生するケースもあります。
機材の片付けや搬出に想定以上の時間がかかると、追加費用が発生するだけでなく、会場スタッフにも負担をかけてしまいます。
延長料金は予算を圧迫する要因となるため、撤収時間の管理は経費面でも見過ごせません。
対策として、撤収の手順を事前に確認し、スタッフごとの役割分担を決めておくのが効果的です。
誰がどの機材を担当するか明確にしておけば、指示待ちの時間を減らしてスムーズに作業を進められます。
また、不要な機材を持ち込まないことも撤収時間の短縮につながるでしょう。
本番で使用しない予備機材は最小限に抑え、搬入時点から撤収を意識した機材選定を心がけるとスムーズです。
まとめ

ワンマンライブの公演時間は平均2時間〜2時間半ですが、会場利用時間は最低でも6〜8時間程度を見込む必要があります。
会場規模やジャンルによって時間設定は変わるため、公演内容に合わせた計画を立てましょう。
当日のタイムスケジュールには余裕を持たせ、トラブルに備えておくことも求められます。
初めてのワンマンライブ企画で不安な方は、会場探しのプロに相談することで、スムーズに準備を進められるでしょう。
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