イベント会場の予約方法を解説!事前確認必須なポイント7選
「イベント会場の予約を任されたけど、どうやって進めればいいんだろう...」
「予約のタイミングや必要な書類など、見落としがないか不安...」
「キャンセルでトラブルになったらどうしよう…」
そのような声をよくお聞きします。
この記事では、イベント会場の予約方法を、基本的な5つのステップと7つの重要確認ポイントに分けて解説します。
会場選びの際の注意点から、予約手続きの具体的な流れ、当日までの準備まで、実務担当者として押さえておくべきポイントを網羅可能です。
ぜひ最後まで読んで、イベント会場の予約を自信を持って進めていきましょう。
目次
イベント会場の予約方法5ステップ
イベント会場の予約は、基本を押さえておけばどの会場でもおおよその流れは同じです。
ここでは、イベント会場予約の基本的な進め方を5ステップで解説します。
イベント会場の予約方法から利用までの5ステップ |
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STEP1:事前準備と会場選定
イベント会場の予約で最も重要なのは、早めの準備と計画です。
特に人気の会場は、1年前から予約が埋まることも珍しくありません。
まずは、以下の情報を整理して該当する会場を探しましょう。
会場選定に必要な情報
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開催日時は、参加者の予定や業界の繁忙期を考慮して複数の候補を用意しておくと安心です。
会場の空き状況を確認する際、第二・第三候補まであれば、スムーズに予約を進められます。
会場を選ぶ際は、予算、収容人数、アクセス、必要な設備を明確にします。
仮に100名規模のセミナーを想定する場合、参加者の座席スペースに加え、受付や機材の設置スペースも考慮が必要です。
予算は、会場費だけでなく、備品レンタル費や設営費なども含めて検討しましょう。
STEP2:仮予約の申し込み
条件に合う会場が見つかったら、まずは仮予約を入れます。
仮予約手続きは、電話やメールで申し込みが可能な会場もあれば、申請書や専用フォームでの提出が必要なケースもあります。
この時点で必要な情報は、開催日時、利用目的、予想参加人数、お客様の連絡先などの基本情報です。
仮予約期間は通常、2週間程度で設定されているケースが多いです。
この期間中に会場の下見を実施し、実際の設備や動線を確認し、条件に合うかを検討します。
下見の際は、広さや設備面だけでなく、搬入出経路、エレベーターの大きさ、空調、電源の配置など、当日の準備や本番時の運営フローも考慮してチェックしましょう。
確認を怠ると、当日になって思わぬ問題が発生する可能性があるため、注意が必要です。
STEP3:本予約の手続き
下見の結果、会場が適切だと判断できたら、本予約に進みます。
本予約では、利用申込書の提出と予約金の支払いが必要です。
利用申込書には、主催者情報、開催概要、利用する設備などを記入します。
この段階で必要な提出書類や支払い条件は、会場によって異なるため、施設担当者に確認が必要です。
例えば、イベントによっては申込書の他に、予約確定の前に開催概要書の提出を求められることがあります。
特に、予約金の支払いについては、金額や支払期限を必ず確認しておきましょう。
STEP4:事前打ち合わせ
本予約が完了したら、会場担当者との詳細な打ち合わせに入ります。
打ち合わせは通常開催の1ヶ月前から、遅くとも2週間前までに実施します。
主な確認事項は以下の通りです。
確認事項 |
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レイアウトは、消防法や施設のルールに基づき、参加者の動線や非常口の位置を考慮して決定します。
また、プロジェクターやマイクなどの備品は、会場備え付けのものを利用するか、持ち込みにするかを決定します。
外部業者による持ち込みなどがある場合は、会場担当者と持ち込み機材や電源利用など、詳細の確認が必須です。
搬入出の時間帯や車両台数の想定も、この段階でおおよそ確定させておく必要があります。
打ち合わせ時点で未確定の内容や、別途申請書類などがある場合は、打ち合わせ後に対応しましょう。
STEP5:最終確認
開催1週間前には、すべての準備内容の最終確認を行えているのが理想です。
特に、追加料金が発生する可能性がある事項(時間延長、追加備品など)については、事前に確認して予算管理を徹底します。
なお、時間延長については、会場によって事前の許可や前後の催事との調整を要する場合があるため、変更がある場合は早めに相談しましょう。
また、当日の運営体制も確認します。
会場の規則では、原則として使用時間中は必ず責任者が常駐することが求められます。
受付担当者や機材操作担当者など、当日のスタッフ配置も決定しておきましょう。
イベント会場予約時の7つの重要確認ポイント
イベント会場の予約では、細かな確認漏れが当日の大きなトラブルにつながることがあります。
ここでは、予約時に必ず確認すべき7つの重要ポイントを解説します。
7つのポイント |
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1. 空き状況と予約のタイミング
イベントホールは多くの場合、予約受付は使用日の1年前から開始されます。
より大きな会場だと、2年前から受け付けている施設もあります。
特に大規模なイベントや重要な会議では、会場候補を複数ピックアップし、予約開始日を控えておくのがおすすめです。
週末が埋まりやすいのはもちろん、特に展示会やセミナーで人気のヒカリエホールなどでは、平日でも早い段階で予約が埋まってしまうケースがあります。
予約のタイミングを逃さないよう、会場の予約開始日は必ず確認しておきましょう。
2. 会場の基本スペック
会場選びで最も重要なのは、参加人数と会場の収容人数のバランスです。
収容人数は、予定参加者数の1.2倍~1.3倍程度の余裕を持たせた会場を選ぶのをおすすめします。
当日の運営スタッフの人数の考慮や、参加者の快適性だけでなく、急な参加者の増加に対応するためです。
一人当たりの必要面積の目安 |
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また、天井高や柱の位置、窓の有無なども確認が必要です。
例えば、展示会では天井高が低いと大型展示物が設置できない可能性があります。
セミナーでは、ステージや映像を見る際に、柱が視界を遮らないかどうかのチェックも重要です。
見切れるポイントについては会場担当者も基本的なレイアウトパターンでは把握している施設が多いですが、下見の際にも実際に確認してみるのと安心でしょう。
3. 設備・備品の確認
会場予約の際は、プロジェクター、音響設備、インターネット回線など、必要な設備が備わっているかも確認します。
必要なものが会場に揃っているかどうかは、予算や手配、当日の準備の手間を削減できるかに大きく影響するからです。
プロジェクタースクリーンや、音響設備の他、オンラインのイベントも検討している場合は、インターネット回線の通信状況も確認必須です。
下見の際に、実際に投影や音の聞こえ方、回線速度など、イベント開催において重要視されるポイントがあれば動作チェックをしたほうが良いでしょう。
また、電源については容量と配置の両面から確認が必要です。
使用する機材の総ワット数を算出し、会場の電源容量で対応可能か確認しましょう。
不足する場合は、イベント用の電源盤から電気工事で引きまわす必要性も生じます。
他にも、空調と照明など、本番時の環境を想定して、必要なものが揃っているかを確認し、足りないものがあれば持ち込みを検討します。
4. 搬入出条件
搬入出に関する条件は、スムーズな設営・撤去の鍵となります。
搬入口から会場までの経路や、運び込める荷物の大きさなどを確認していきます。
段差の有無や通路の幅、エレベーターまでの距離など、実際に物品を運ぶ際の動線を確認しましょう。
多くの会場ではエレベーターの利用時間が制限されていたり、エレベーターのサイズによっては大型の機材や装飾物の搬入が難しい場合があるため注意が必要です。
また、複合施設の場合、駐車場については共用になっているケースも多々あるため、入庫可能な車両のサイズや台数制限、料金体系、予約の要否を必ず確認しましょう。
また、床や壁の養生が必要な場合は、その範囲と方法についても事前に確認が必要です。
5. 利用規約とキャンセルポリシー
利用規約は、実際の利用や予約やキャンセルなど料金に関わる点が記載されている重要な書類です。
会場使用に伴う具体的な内容が明記されているため、「見ていなかった」ではトラブルのもととなるため、予約確定前の段階で確実に確認しておくようにしましょう。
キャンセル料の発生条件については、会場ごとにルールが異なります。
当社が運営に携わっているヒカリエホールでは、以下のように規定されています。
4.使用申込みの変更及び解約 使用申込書ご提出後、使用者側の都合で使用を取り消される場合(会場変更、日時変更を含む)は、施設管理者が発行する所定の「キャンセル申請書」 に必要事項をご記入の上、ご提出ください。また、下記のとおりキャンセル料金を頂戴いたします。 ① 使用開始日の31日前まで : 使用申込日数分の基本料金(消費税等込)の50%相当額 ② 使用開始日の30日前以降 : 使用申込日数分の基本料金(消費税等込)の全額相当額 ※なお、使用の取り消し時点で発生している実費については、キャンセル料金と別に頂戴いたします。 |
引用:ヒカリエホール 使用規則
通常は開催日に近づくほど、キャンセル料が高額になり、キャンセル手続きには「変更・解約届出書」などの書面の提出が必要です。
キャンセルは原則として基本使用料にかかってきますが、追加の機材やケータリング、オペレーターの発注なども伴う場合は、期日が近いと別途キャンセル料が発生する場合があります。
予約変更が必要になった場合の手続き方法や期限についても、しっかりと把握しておき、キャンセルの判断が必要な場合は、キャンセル料が切り替わるタイミングも考慮して早めに検討しましょう。
他にも、会場内での飲食や装飾、音出しなどの制限事項は、会場ごとに大きく条件が関わってきます。
また、原状回復の範囲や損害が発生した場合の賠償に関する規定も、必ず確認しておくべき重要事項です。
6. 準備・撤去時間
準備と撤去にかかる時間は、イベントの規模によって大きく異なります。
参加人数50名規模のイベントであれば、準備に1時間程度、撤去にはその半分程度の時間を見込むのが一般的です。
一方で、展示会などの大規模な装飾や施工、機材のセッティングやリハーサルが必要な場合は、1日がかりや複数日にまたがっての準備が必要なケースもあり、その分追加の費用が発生します。
予約時間を決める際には、想定外の事態に備えて、準備と撤去それぞれに予備時間を確保するのがおすすめです。
7. アクセスと周辺環境
会場へのアクセスや周辺環境は、参加者の満足度に直結する重要なポイントです。
最寄り駅からの経路は、所要時間だけでなく、実際の歩きやすさも考慮する必要があります。
特に雨天時の移動を想定し、屋根付きの経路があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
例えば、渋谷にあるヒカリエホールやスクランブルホールは、渋谷駅直結の為、天候リスクが無い会場です。
また、高齢者や車椅子を使用する方の参加も考慮し、会場のバリアフリー対応状況を確認するのも忘れないようにしましょう。
エレベーターやスロープの設置状況、多目的トイレの有無なども、事前に把握しておく必要があります。
他にも、1日がかりのイベントなど参加者の滞在時間が長くなる場合は、周辺の飲食店の有無なども考慮すべきポイントです。
会場内での飲食が制限される場合は特に、近隣の飲食店の営業時間や収容人数などの情報も集めておきましょう。
なお、当社の運営する施設をはじめ、多くの会場ではケータリング会社などと提携もしているため、お弁当や軽食の手配なども可能です。
イベント会場の予約方法に迷ったら「会場探しコーディネーター」にご相談ください!
イベント会場の予約方法は、会場によって細かいルールが異なりますが、基本的な流れはおおよそ同じです。
本記事で解説した「5つの予約ステップ」と「7つの重要確認ポイント」を押さえることで、初めての方でも安心して予約業務を進めることができます。
とはいえ、会場選びには様々な検討事項があり、経験がないと見落としがちなポイントも多くあります。
「本当にこの会場で大丈夫だろうか」「もっと良い会場があるのではないか」という不安をお持ちの方は、ぜひ当社の「会場コーディネーター」へご相談ください。
弊社では、年間1000件以上のイベントの会場コーディネートを手がけてきた経験を活かし、お客様のご要望に合った最適な会場をご提案しています。
予算や規模、目的に応じて、幅広い選択肢の中から最適な会場をお探しいたします。
会場探しでお悩みの方は、ぜひ無料相談フォームからご相談ください。
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会場探しコーディネーターメディア編集部
運営会社:株式会社シアターワークショップ
“劇場・ホールに関することはなんでもやっている”、トータル・シアタープロデュースカンパニー。40年にわたり構想・計画づくり、設計・施工にも携わる劇場づくりのノウハウをもとに、劇場・ホール・イベントスペース運営の専門家集団として、全国20以上の施設管理を支援。年間1,000件以上のイベントを会場管理者の立場からサポート。企業の新商品発表会、展示会、コンサート、セミナー、企業研修など、幅広い用途に対応する会場選定の実績を持つ。
最適な会場探しのノウハウを発信し、イベント主催者や企業担当者の課題解決をサポート している。
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