【Vol.3】2025年GW大阪万博の来場者数・混雑傾向を分析|夏休みの動きも予想!

2025年4月に開幕した大阪・関西万博。ゴールデンウィークには多くの来場者でにぎわいを見せましたが、祝日と平日、晴れと雨など、ちょっとした条件の違いで来場数が大きく変化していました。

この記事では、クロスロケーションズ株式会社が提供する人流データプラットフォーム「Location AI Platform®」(以下、LAP)をもとに、GW期間における混雑を避けやすい日や時間帯を分析します。

さらに、これから本格化する夏休み・お盆期間の動きを予想しながら、「いつ行けば快適か?」を考えるヒントをお届けします。

目次

     

    【来場傾向】5月前半の来訪ピークはいつ?天候が与えた影響

    2025年のゴールデンウィーク期間(4月26日〜5月6日)は、大阪・関西万博の初めての大型連休として注目を集めました。
    来場者数のデータからは、曜日や天候によって大きな差が出たことがわかります。

     

    ▼開幕から1か月間の定点観測データ

     

    出典:クロスロケーションズ株式会社「Location AI Platform®」よりデータ取得(2025年5月時点)

     

    ▼GW期間中の定点観測データ

    出典:クロスロケーションズ株式会社「Location AI Platform®」よりデータ取得(2025年5月時点)

     

    2025年4月13日に開幕した大阪・関西万博では、連休期間中の来場者数に大きな変動が見られました。

    特に混雑のピークとなったのは、ゴールデンウィーク初日の4月26日(土)と、中日の5月4日(土)

    この2日間は、開幕以降もっとも多い来場者数を記録しています。

    一方で、連休の最終日となる5月6日(月)は、天候が雨となった影響もあってか、来訪数が大幅に落ち込みました。

    日付指定のチケットであっても変更が可能であるため、当日の天候を見て来場を見送った人が多かったと考えられます。

    特に関西圏在住の来場者にとっては、「天気が悪ければ別の日に行けばいい」という選択肢があるため、落ち込みが起きやすいのではないでしょうか。

    逆に言えば、混雑を避けたい場合には、あえて雨天日や連休の谷間・最終日などを狙うのが有効とも言えます。

    また、同様の傾向は今後のお盆シーズンにも現れると予想されます。

    多くの人が休暇を取るタイミングである一方、天候や日程の分散が起こるため、「行く日・行かない日」の見極めが来場者の動きを大きく左右することになりそうです。

     



    【ゲート別】来訪傾向|混雑を避けるなら“西ゲート”が狙い目?

    万博会場の入口は、主に「東ゲートゾーン」と「西ゲートゾーン」の2つに分かれています。いずれも公共交通機関やシャトルバスでのアクセスが可能ですが、ゲートごとの混雑傾向には明確な差が見られました。

    ▼東ゲートアワリー来訪

    出典:クロスロケーションズ株式会社「Location AI Platform®」よりデータ取得(2025年5月時点)

     

    ▼西ゲートアワリー来訪

    出典:クロスロケーションズ株式会社「Location AI Platform®」よりデータ取得(2025年5月時点)

     

    連休初日である4月26日と27日のデータを分析すると、両ゲートともに朝6時〜7時台から来訪が増加

    9時のゲートオープン時点で、東ゲートでは約1万人、西ゲートでは約7,000人の来場者数が記録されています。

    この数値からわかるのは、開幕当初から変わらず東ゲートの方が圧倒的に混雑しやすいということ。

    特に鉄道(夢洲駅)からのアクセスが便利な東側は、一般客や団体客の多くが集中しやすく、朝から行列ができる状況も報告されています。

    一方で、西ゲートは比較的空いている時間帯が長く、朝早く到着すればスムーズに入場できる傾向があります。

    西側はシャトルバスや車でのアクセスが主となるため、あらかじめ交通手段を調整すれば混雑を避けやすくなると考えられます。

    特に「人混みを避けたい」「小さな子どもや高齢者を連れている」といった方にとって、西ゲートからの入場はストレスが少なく済むかもしれません。

    日付変更がしやすい今のチケット制度を活かして、“混まない日・空いている入口”を見極めて来場する人が増えることが、今後の傾向としても考えられます。

     

    大阪万博で今後の注目は夏休み・お盆期間

    GWで見えた来場傾向は、今後の夏休み・お盆期間の動きを予測する上でも大きなヒントになります。

    特に8月10日~18日ごろの「お盆ウィーク」は、全国からの観光客が集中するタイミングとなるでしょう。

    特に会社勤めの人が休みやすい8月10日(土)〜12日(月・祝)の前半、および14日(水)〜18日(日)の後半にかけては来場ピークとなる可能性が高いです。

    一方で、夏場は猛暑や台風の影響が出やすく、体調面を配慮して来場を控える層も一定数いるでしょう。
    特に小さな子ども連れや高齢者世帯は、朝早くor夕方以降の時間帯を狙う可能性があり、来場時間の傾向にも変化が出ることも予想されます。

    また、日付変更が可能なチケット制度は引き続き継続される見通しのため、暑い日・雨の日は別日に変更という動きがGW以上に顕著になるかもしれません。

     

     

    まとめ|来場計画を立てるなら今がチャンス

    2025年のゴールデンウィーク期間に見えた万博来場者の動きは、夏休みやお盆期間を見据えるうえでの“予測材料”になります。

    改めて、GWから読み解ける来場傾向のポイントは次の3つです。

     

    来場傾向のポイント
    • 混雑のピークは「週末・祝日・晴天」に集中
    •  “谷間日・雨天・平日”は来場者が大きく減少
    • 夏休みも同様の分散傾向が出る可能性が高い

     


    これらを踏まえれば、「混まない万博を楽しむ計画」も立てやすくなります。

    夏に向けて万博への来場を考えている方は、今のうちに、

    • 穴場になりやすい日程を選ぶ

    • 西ゲートや午後からの入場を検討する

    • 雨天のメリットを逆手にとる

    といった、一歩先を行く計画を立ててみてはいかがでしょうか。


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    会場探しコーディネーターメディア編集部

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    運営会社:株式会社シアターワークショップ
    “劇場・ホールに関することはなんでもやっている”、トータル・シアタープロデュースカンパニー。40年にわたり構想・計画づくり、設計・施工にも携わる劇場づくりのノウハウをもとに、劇場・ホール・イベントスペース運営の専門家集団として、全国20以上の施設管理を支援。年間1,000件以上のイベントを会場管理者の立場からサポート。企業の新商品発表会、展示会、コンサート、セミナー、企業研修など、幅広い用途に対応する会場選定の実績を持つ。

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