上場企業200社の株主総会会場を調査|本社・ホテル・ホールの選び方

2026.06.29

「株主総会の会場って、みんなどうやって決めているんだろう」

初めて株主総会の準備を任され、そう思う方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、上場企業の7割超は、ホテルやイベントホールといった外部会場を活用しています
この記事では、時価総額トップ200社の株主総会会場を調査したデータをもとに、会場分類の傾向・実際に選ばれている会場・自社に合う会場の選び方を、イベント運営の視点で解説します。

 

目次

    時価総額トップ200社の株主総会会場を調査した結果

    株主総会の会場は、どこを選ぶ企業が多いのでしょうか。

     

    調査の概要(対象・出典・確認項目)

    会場探しコーディネーターでは、2026年6月8日時点の時価総額トップ200社を対象に、各社の株主総会がどこで開催されたのかを調査しました。

    データの出典は、各社が公表する招集通知です。

    会場名・開催日・所在地は、招集通知の記載をもとに整理しました。

    加えて、ホテルとイベントホールについては、施設が公表する収容人数の上限も照合し、大手企業がどの規模の会場を選んでいるのかを確認しました。

    本社・ホテル・イベントホールのいずれを選ぶかには、各企業の株主対応の考え方が表れます。

     

    会場分類の全体像

    調査の結果、時価総額トップ200社の株主総会会場は、ホテルとイベントホールが中心でした。

    最も多いのはホテル開催で74社、次いでイベントホール開催が70社です。

    両者を合わせると144社となり、全体の7割を超えます。

    ここから見えるのは、自社施設だけで完結させるのではなく、外部の会場を活用して株主総会を運営する大手企業が多い点です。

    一方で、本社開催も50社あり、全体の4分の1を占めました。

    残るその他・バーチャル開催は6社で、現時点では会場を構えない形式は少数にとどまっています。

    時価総額トップ200社の株主総会 会場分類

    出典:各社2025-2026年 招集通知(n=200)

    200社 調査対象 37% 35% 25%
      ホテル 74社・37%
      イベントホール 70社・35%
      本社 50社・25%
      その他・バーチャル 6社・3%

     

    そもそも株主総会の会場はどう決まるのか

    以下では、株主総会の会場をどのように決めるかをまとめています。

     

    株主総会の基本的な流れと会場の位置づけ

    株主総会の会場は、開催スケジュールと密接に関わっています。

    日本の上場企業は、事業年度が終わると決算を確定し、招集通知を通じて株主へ総会の日時・場所・議案を案内します。

    3月決算の企業が多いため、株主総会は6月下旬に集まりやすい傾向があります。

    実際、今回の時価総額トップ200社でも、6月開催が156社と大半を占めました。

    特に2026年6月26日には44社が集中しており、大手企業の株主総会が特定の日に重なる実態がはっきりと表れています。

    会場は、この限られた時期のなかで確保しなければなりません。

    そのため会場選びは、議案の準備と並行して早い段階から動き出す必要があります。

     

    会場に求められる条件

    株主総会の会場には、一般的な会議やセミナーとは異なる条件が求められます。

    来場者数の読みにくさ、株主の移動負担、当日の議事進行など、総会ならではの事情を踏まえて選ぶ必要があります。

    ここでは、会場選びで外せない3つの条件を整理します。

     

    想定株主数を収容できる規模

    総会では、出席する株主の人数を事前に正確に読み切れません。

    議決権の行使状況や経営トピックによって、来場者数は年ごとに変動します。

    そのため、想定の上限に余裕を持たせた収容力が前提になります。

    席が足りずに株主を入場させられない事態は、企業の信頼に直結するため避けなければなりません。

     

    株主が来場しやすいアクセス

    株主総会には、高齢の個人株主が来場するケースも少なくありません。

    駅からの近さや乗り換えの分かりやすさは、来場のしやすさを大きく左右します。

    地方に本社を置く企業が、あえて都心の会場を選ぶ例もあります。

    株主が無理なく足を運べる立地は、出席率や株主満足度にも影響します。

     

    運営を滞りなく回せる体制

    当日は、受付・本人確認・誘導・議事進行を限られた時間で進めます。

    数百人規模の株主が短時間に集中するため、動線の設計や人員配置が問われます。

    運営サポートが手厚い会場を選べるかどうかで、当日の負担は大きく変わります。

    施設側のスタッフや設備が整った会場ほど、事務局の運営リスクを抑えられます。

    株主総会の会場選びは、単なる場所の手配ではなく、株主対応・広報・危機管理が重なる経営判断です。

    規模・アクセス・運営の3条件をどう満たすかで、選ばれる会場の種類が変わってきます。

     

    株主総会の会場の種類別の特徴

    会場の種類によって、運営のしやすさや株主に与える印象は変わります。

    ここでは、調査で多く見られた本社・ホテル・イベントホールの3種類について、それぞれの特徴を整理します。

     

    本社開催:統制を取りやすく、象徴性がある(50社)

    本社開催は、企業の中枢に株主を迎える形式です。

    調査では50社が本社で開催し、全体の4分の1を占めました。

    自社の施設で開くため、設営や備品の準備を社内で完結でき、運営の統制を取りやすい利点があります。

    会場費を抑えながら、企業の顔となる場所で株主を迎えられる点が本社開催の強みです。

    一方で、株主が増えたときに収容しきれないリスクや、来場者向けの動線・受付スペースの確保といった課題も残ります。

    自社ビル内に大規模な会議室機能を備えた企業ほど、本社開催を選びやすい傾向があります。

     

    ホテル開催:格式と運営サポートを兼ね備える(74社)

    ホテル開催は、今回の調査で最も多い74社が選んだ形式です。

    宴会場やホールを備えたホテルは、株主総会にふさわしい格式と、専門スタッフによる運営サポートを両立できます。

    受付や誘導、音響・照明といった当日の運営を施設側に任せられるため、事務局の負担を抑えられます。

    運営の手間を減らしながら格式も保てる点が、ホテルが最も多く選ばれる理由です。

    株主への印象を重視する企業や、来場者数が多い企業に向いた選択肢といえます。

    ただし人気のホテルは予約が早く埋まるため、会場の確保は早めに動く必要があります。

     

    イベントホール開催:規模と柔軟性に優れる(70社)

    イベントホール開催は、ホテルに次いで多い70社が選んだ形式です。

    東京国際フォーラムやヒカリエホールに代表される専用施設は、大規模な収容力とレイアウトの自由度を備えています。

    座席数を柔軟に組めるため、来場者数の変動にも対応しやすい特徴があります。

    たとえば渋谷駅直結のヒカリエホールは、ホールAで最大1,000名を収容でき、天井高7mのワンフロア空間に大型スクリーンや音響設備を備えています。

    大型映像を使った事業説明や、来場者数の多い株主総会にも対応できる規模と設備が、イベントホールの魅力です。

    会場の規模感や設備をイメージしたい場合は、【渋谷駅チカ】規模別イベントホール5選|セミナー・展示会に最適な会場を紹介もあわせて参考にしてください。

     

    大手企業が選ぶ株主総会会場の実例【利用社数ランキング】

    複数の大手企業が、同じ会場を株主総会に選んでいます。

    ここでは、時価総額トップ200社のうち2社以上が利用した会場を、利用社数の多い順にまとめました。

    実際に選ばれている会場を知ることで、自社の規模感に合う候補を探す手がかりになります。

    順位 会場名 利用社数 会場分類 収容人数(シアター形式)
    1 パレスホテル東京 葵 8社 ホテル 1,440名
    2 The Okura Tokyo 平安の間 6社 ホテル 2,300名
    3 ザ・プリンス パークタワー東京 コンベンションホール 5社 ホテル 3,600名
    4 東京會舘 ローズ 4社 イベントホール 2,000名
    4 ロイヤルパークホテル ロイヤルホール 4社 ホテル 1,200名
    6 東京国際フォーラム ホールA 3社 イベントホール 約5,012席
    6 Otemachi One 大手町三井ホール 3社 イベントホール 638名
    6 ホテルニューオータニ 鶴の間 3社 ホテル 2,184名

    ※収容人数は各施設の公表値(シアター形式、東京国際フォーラムは固定席数)。会場名・利用社数は各社2025-2026年の招集通知をもとに集計。

    最も多くの企業に選ばれたのは、パレスホテル東京の大宴会場「葵」でした。

    東京エレクトロン・東京海上ホールディングス・味の素など8社が、株主総会の会場に選んでいます。

    上位に並ぶのは、シアター形式で1,000名を超える大型会場が中心で、来場株主の多い大手企業のニーズを映し出しています。

    会場分類で見ると、上位8会場のうち5会場をホテルが占めました。

    格式と運営サポートを両立できる点が、大手企業のホテル選好につながっていると考えられます。

    一方で、東京国際フォーラムや大手町三井ホールのように、駅直結で大規模対応のイベントホールも選ばれています。

    特定の会場に利用が集まる背景には、収容力・アクセス・運営サポートといった、株主総会に欠かせない条件を高い水準で満たしている事情があります。

     

    株主総会の会場を選ぶときの5つの判断基準

    ここまでの調査結果を踏まえ、自社の株主総会会場を選ぶ際の判断基準を整理します。

    大手企業の選び方には、収容規模・アクセス・運営サポート・格式・予算の5つに、共通した観点が見られます。

     

    ①想定来場者数に対する収容規模

    最初に確認したいのは、想定する来場株主数に見合った収容規模です。

    株主総会の出席者数は、議決権の行使状況や経営トピックによって年ごとに変わります。

    席が足りずに株主を入場させられない事態は避けたいため、想定の上限に余裕を持たせた会場を選びます。

    調査でも、上位会場の多くがシアター形式で1,000名を超える収容力を備えていました。

     

    ②株主が来場しやすいアクセス

    次に、株主が無理なく足を運べるアクセスです。

    高齢の個人株主が多い企業ほど、駅からの近さや乗り換えの分かりやすさが出席率を左右します。

    調査対象でも、会場の126社が東京都内に集中しており、交通の便を重視する傾向がうかがえます。

    地方に本社を置く企業が、株主の利便性を考えて都心の会場を選ぶケースもあります。

    なお、調査では会場と本社の距離、最寄駅からの距離も確認しました。

    大手企業の会場選びには「本社から近く、駅からも近い」という共通した距離感があることが分かりました。

    詳細なデータは、完全版データブックで公開しています。

     

    ③当日の運営を支えるサポート体制

    3つ目は、当日の運営を滞りなく進めるためのサポート体制です。

    受付・本人確認・誘導・議事進行を限られた時間で回すには、施設側の人員や設備が欠かせません。

    ホテルが最多の74社に選ばれた背景には、専門スタッフによる運営サポートへの期待があります。

    運営サポートが手厚い会場を選べるかどうかで、事務局の当日の負担は大きく変わります。

     

    ④企業イメージに合う格式

    4つ目は、企業のブランドイメージに合った格式です。

    株主総会は、株主や機関投資家に経営姿勢を示す場でもあります。

    格式ある会場を選ぶことで、企業としての信頼感を演出できます。

    調査で老舗ホテルや由緒ある会館が多く選ばれたのも、格式を重視する企業が多いためと考えられます。

     

    ⑤総会全体にかける予算

    最後に、総会全体にかけられる予算です。

    会場費だけでなく、設営・運営・株主向けの資料準備まで含めた総額で検討します。

    本社開催が50社あったのも、会場費を抑えながら運営の統制を取れる利点が評価された結果といえるでしょう。

    予算と他の4つの条件のバランスをどう取るかが、会場選びの分かれ目になります。

    これら5つの基準を一度に満たす会場を、限られた準備期間のなかで探し出すのは簡単ではありません。

    会場探しコーディネーターでは、収容規模やアクセス、予算などの条件をもとに、株主総会に適した会場をご提案しています。

    手数料は無料で、会員登録も不要なため、会場選びに迷った段階からお気軽にご相談いただけます。

     

    6月の特定日に集中する株主総会の会場を押さえるには

    調査では、時価総額トップ200社のうち156社が6月に株主総会を開催していました。

    なかでも2026年6月26日には44社が集中しており、6月開催企業の約3割が同じ1日に総会を予定しています。

    3月決算企業が多い日本では、決算後3か月以内に開く慣行から、6月下旬に総会が集まる構造があります。

    同じ時期に多くの企業が動くため、希望する会場を希望日に押さえること自体が難しくなります。

    株主総会の開催日 上位5日(時価総額トップ200社)

    出典:各社2025-2026年 招集通知(6月開催156社/200社)

    6月26日(金)
     
    44社
    6月25日(木)
     
    22社
    6月19日(金)
     
    21社
    6月24日(水)
     
    20社
    6月23日(火)
     
    18社

    6月26日だけで44社が集中。大型会場は1年前から予約が始まる施設もあります。

    大型会場を押さえるための逆算スケジュール

    人気の大型会場は、総会シーズンに向けて早い段階で予約が埋まります。

    施設によっては1年前から予約を受け付けるため、会場探しは前年のうちに動き出すのが理想です。

    開催日が固まったら、まず候補会場の空き状況を確認し、複数の候補を並行して押さえにいきます。

    会場が決まらないまま準備が進むと、議案の確定や招集通知の発送といった後工程にも影響します。

    特に来場株主が多く、大型会場が必要な企業ほど、早めの逆算スケジュールが欠かせません。

    第1候補が取れなかった場合に備え、収容規模や条件の近い代替会場をあらかじめ想定しておくと、急な変更にも対応できます。

    会場探しコーディネーターでは、希望条件に合う会場を複数提案できるため、第1候補が押さえられない場合の備えとしてもご活用いただけます。

    よくある質問(FAQ)

    株主総会の会場選びでよくある質問を、以下にまとめました。

     

    株主総会の会場はどこで開くことが多いですか?

    時価総額トップ200社の調査では、ホテルが74社と最も多く、次いでイベントホールが70社、本社が50社でした。

    外部会場を活用する企業が7割を超えており、格式と運営サポートを兼ね備えたホテルが特に多く選ばれています。

     

    株主総会はなぜ6月に集中するのですか?

    3月決算の企業が多く、会社法で基準日から3か月以内に総会を開く必要があるためです。

    3月末を基準日とする企業が6月末までに総会を開催する結果、6月下旬に集中します。

    開催時期の詳しい背景は、株主総会の開催時期はいつ?準備や流れも解説の記事でも紹介しています。

     

    株主総会の会場はどれくらいの広さが必要ですか?

    過去の出席株主数をもとに、余裕を持たせた収容規模を選ぶのが一般的です。

    来場者数は年ごとに変動するため、想定の上限より広めの会場を確保しておくと安心です。

    調査では、上位に選ばれた会場の多くがシアター形式で1,000名以上の収容力を備えていました。

    なお、2026年実施のトヨタ自動車の株主総会では、メイン会場は例年通り本社開催でしたが、サテライト会場を用意されていました。

    例年本社での開催がメインとなる場合は、別会場を手配するのもひとつの手段です。

     

    会場はいつまでに予約すればよいですか?

    人気の大型会場は1年前から予約が始まる施設もあり、早めの動き出しが欠かせません。

    開催日が固まる前から候補をリサーチし、確定と同時に予約できるよう準備しておくと安心です。

     

    バーチャル株主総会だけで開催できますか?

    一定の要件を満たした上場企業は、会場を設けないバーチャル型の株主総会も開催できます。

    ただし今回の調査では、200社の99%が会場を設けて開催していました。

    会場を持たないバーチャル型は1社のみで、現時点では来場できる会場を用意するのが一般的と言えます。

     

    株主総会の会場探しで迷ったら

    ここまで、時価総額トップ200社の調査をもとに、株主総会の会場の選び方を見てきました。

    収容規模・アクセス・運営サポート・格式・予算と、複数の条件を限られた準備期間のなかで同時に満たすのは、決して簡単ではありません。

    ましてや6月の総会シーズンは会場の争奪が激しく、初めて担当する方にとっては大きな負担になります。

    会場探しコーディネーターでは、株主総会の条件に合う会場を、豊富な実績をもとに無料でご提案しています。

    手数料は無料で、会員登録も必要ありません。

    収容人数やアクセス、予算といった希望条件をお伝えいただければ、複数の候補から最適な会場をご案内します。

    渋谷ヒカリエホールをはじめ、大規模な株主総会に対応できる会場の手配実績もございます。

    会場が決まらず準備が滞っている段階でも、まずはお気軽にご相談ください。

    完全版|時価総額トップ200社の会場データを公開

    本記事で紹介できたのは、200社のうちの一部だけです。

    「自社と同じ規模の企業は、どこで株主総会を開いているのか」を一社ずつ確認できるのが、完全版データブックです。

    全200社の企業名・会場名・収容人数・エリアを一覧にまとめ、自社の検討にそのまま使える比較表に仕上げました。

    同業他社や同規模企業の選択を並べて見るだけで、候補会場の見当がつき、社内提案の説得材料にもなります。

    記事には載せていない、会場選びの失敗例と6月集中を乗り切る準備チェックリストも収録しています。

    ダウンロードは無料です。フォームにご記入いただくだけで、すぐにお手元でご覧いただけます。

    Author Profile

    会場探しコーディネーターメディア編集部

    会場探しコーディネーターメディア編集部

    会場探しコーディネーターメディア編集部

    運営会社:株式会社シアターワークショップ
    “劇場・ホールに関することはなんでもやっている”、トータル・シアタープロデュースカンパニー。40年にわたり構想・計画づくり、設計・施工にも携わる劇場づくりのノウハウをもとに、劇場・ホール・イベントスペース運営の専門家集団として、全国20以上の施設管理を支援。年間1,000件以上のイベントを会場管理者の立場からサポート。企業の新商品発表会、展示会、コンサート、セミナー、企業研修など、幅広い用途に対応する会場選定の実績を持つ。

    最適な会場探しのノウハウを発信し、イベント主催者や企業担当者の課題解決をサポート している。

    本メディアでは、会場運営のプロフェッショナル視点で、イベント成功につながるイベントスペース選びのポイントや最新トレンドを発信。

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