インディーズライブとは?ブッキングライブとの違い
インディーズライブとは、メジャーレーベルに所属していないバンドやアーティストが行うライブのことを指します。
自主制作の音源を販売しながら、ライブハウスを中心に活動しているバンドが該当するでしょう。
インディーズシーンでは、アーティストとファンの距離が近いのが特徴です。
都内だけでも毎日のようにインディーズライブが開催されており、ロックやポップス、パンクなど、幅広いジャンルのバンドが活動しています。
インディーズライブの特徴
インディーズライブの最大の特徴は、ライブハウスという空間で演者と観客が一体となれる点にあります。
大規模なコンサートと異なり、ステージと客席の距離が非常に近く、バンドの熱量を直接感じられます。
また、ライブ後には物販スペースでCDやグッズを購入したり、メンバーと直接話したりできる機会もあるでしょう。
こうした距離の近さが、インディーズシーンならではの魅力を生み出しています。
さらに、ライブハウスごとに音の響き方や雰囲気が異なるため、同じバンドでも会場によって違った体験ができるのも醍醐味です。
自主企画とブッキングライブの違い
インディーズバンドがライブを行う方法には、大きく分けて「ブッキングライブ」と「自主企画」の2種類があります。
ブッキングライブとは、ライブハウスが組んだイベントに出演する形式で、通常は3〜5バンドが順番に演奏します。
この場合、各バンドはチケットのノルマ分だけを負担すればよく、会場のレンタル費用を全額払う必要はありません。
一方、自主企画はバンド自身が主催者となり、会場のレンタル費用を全額負担する形式です。
出演バンドのブッキングや当日の運営も自分たちで行う必要があります。
そのため、集客が想定を下回ると赤字になるリスクがある一方で、自分たちの色を出したライブを実現できるメリットがあります。
対バン相手を自分たちで選べるため、ファン層の近いバンドと共演することで相乗効果も期待できるでしょう。
インディーズライブの会場選びで確認すべき5つのポイント
自主企画ライブを成功させるためには、会場選びが欠かせません。
キャパシティ、設備、アクセス、費用、ライブハウスとの関係の5つの観点から会場を比較検討することで、最適な会場が見つかります。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
キャパシティと集客見込みのバランス
会場選びで最も注意すべきは、キャパシティと集客見込みのバランスです。
自主企画の場合、会場のレンタル費用を自分たちで負担するため、集客が少ないと大きな赤字になってしまいます。
目安として、自分たちで確実に呼べる人数の1.5〜2倍程度のキャパシティがある会場を選ぶと良いでしょう。
例えば、自力で30人を呼べるなら、50〜60人キャパの会場が適しています。
対バンを組む場合は、共演バンドの集客力も考慮に入れる必要があります。
3バンドで自主企画を行う場合、各バンドが20〜30人ずつ呼べれば60〜90人の動員が見込めます。
キャパシティ100人のライブハウスであれば、ちょうど良い埋まり具合になるでしょう。
逆に、会場が大きすぎるとスカスカに見え、盛り上がりに欠ける印象を与えてしまいます。
音響・照明設備の充実度
バンドのライブでは、音響設備の質がパフォーマンスを大きく左右します。
PAスピーカーの出力や、モニタースピーカーの配置、ミキサーの性能などを事前に確認しておきましょう。
特に、ドラムやベースの低音がしっかり出るかどうかは、ロックバンドにとって欠かせないポイントです。
照明設備についても、ムービングライトやスポットライトの有無をチェックしておくと良いでしょう。
照明の演出が充実している会場を選べば、ライブの雰囲気を大きく盛り上げられます。
また、音響・照明のオペレーターが常駐しているかどうかも確認しておきましょう。
オペレーターがいない会場では、自分たちで操作するか、外部から手配する必要があります。
アクセスの良さと終電への配慮
会場のアクセスは、ライブの集客に直結します。
最寄駅から徒歩5分以内の会場であれば、初めて来るお客さんでも迷わずにたどり着けます。
乗り換えが多い場所や、都心から離れたエリアは動員数に影響を与える可能性があるため注意が必要でしょう。
また、ライブの終演時間と終電の関係も考慮しておきましょう。
インディーズライブは20時や21時に終わることが多いですが、物販やアンコールで時間が押すこともあります。
お客さんが安心して最後まで楽しめる会場を選ぶことが、リピーター獲得にもつながります。
ターミナル駅から近い会場であれば、遠方から来るファンも終電を気にせずに楽しめるでしょう。
会場費用と収支シミュレーション
自主企画では、会場のレンタル費用が最も大きな支出となります。
都内のライブハウスの場合、1日あたり10万円から20万円程度が相場です。
平日と土日祝日で料金が異なる会場も多く、平日のほうが安く借りられる傾向にあるでしょう。
学生料金やリピーター割引を用意しているライブハウスもあるため、確認してみる価値があります。
チケット収益で会場費用を回収できるかを事前にシミュレーションしておきましょう。
例えば、チケット代3,000円で会場費15万円を回収するには、50人の動員が必要です。
対バン3バンドで割れば、1バンドあたり約17人の集客で採算が合う計算になります。
ドリンク代やグッズ販売の収益も含めて、収支計画を立てておくと安心です。
ライブハウスとの関係性
自主企画を行う会場は、普段からブッキングライブで出演しているライブハウスを選ぶのがおすすめです。
すでに関係性ができている会場であれば、スタッフとのコミュニケーションもスムーズに進みます。
初めての会場でいきなり自主企画を行うと、機材の使い方や会場のルールがわからず、当日トラブルになることもあるでしょう。
ホームとなるライブハウスを持っておくと、今後の活動にもプラスになります。
ライブハウスのスタッフに顔を覚えてもらえば、良い条件でイベントを組んでもらえることもあるでしょう。
また、地方ツアーを組む際に、ホームのライブハウスから他のライブハウスを紹介してもらえるケースもあります。
規模別|インディーズバンドに適した会場タイプ
インディーズライブの会場は、想定する動員数によって適したタイプが異なります。
規模に合った会場を選ぶことで、ライブの熱量を最大化し、お客さんの満足度も高められます。
ここからは、規模別におすすめの会場タイプを紹介します。
50〜80名規模の小規模ライブハウス
50〜80名規模の小規模ライブハウスは、初めての自主企画に最適です。
ステージと客席の距離が非常に近く、バンドの熱量がダイレクトに伝わります。
会場費用も1日5万円から10万円程度と比較的リーズナブルで、リスクを抑えて自主企画に挑戦できるでしょう。
少人数でも密度感のあるライブができるのが、小規模会場の魅力です。
30人の動員でも、50人キャパの会場なら6割の埋まり具合となり、十分な盛り上がりを演出できます。
また、お客さん同士の距離も近いため、一体感のある空間が生まれやすいでしょう。
新しいファン層を開拓したい場合にも、小規模会場は有効な選択肢となります。
100〜200名規模の中規模ライブハウス
100〜200名規模の中規模ライブハウスは、ある程度の集客力がついてきたバンドに向いています。
音響・照明設備が充実している会場が多く、本格的なライブ体験を提供できます。
会場費用は1日15万円から25万円程度が相場となっていますが、会場の条件によって金額は異なります。
楽屋やバックヤードが充実している会場も多いため、対バン形式のイベントにも対応しやすいでしょう。
出演者の待機スペースや着替えスペースが確保できると、バンド同士の交流も生まれやすくなります。
また、ドリンクカウンターが併設されている会場では、ライブ前後の時間もお客さんに楽しんでもらえます。
当サイトで掲載している会場のうち、P.O.南青山ホールは200名規模のライブが可能なイベントホールです。
青山一丁目駅から徒歩2分で、迷わずに来場してもらえます。
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300名以上の大規模ライブハウス
300名以上の動員が見込める場合は、大規模ライブハウスを検討しましょう。
会場費用は1日30万円から50万円を超えることもありますが、音響・照明設備は本格的で大掛かりな演出にも対応できます。
ワンマンライブや周年記念イベントなど、特別な公演に適した会場です。
大規模会場でのライブは、バンドにとっても大きなステップアップとなります。
ファンにとっても特別な体験となるため、記念すべきライブを行いたい場合に選ぶと良いでしょう。
ただし、集客が想定を下回るとスカスカ感が目立ちやすいため、確実に動員できる自信がついてから挑戦するのがおすすめです。
予約が埋まりやすい人気会場も多いため、早めの問い合わせと仮押さえが必要でしょう。
インディーズライブの会場選びでよくある失敗と対策
会場選びでは、経験不足から思わぬ失敗をしてしまうことがあります。
事前に起こりうるトラブルを把握しておけば、対策を講じて防ぐことができます。
よくある失敗パターンと、その対策を紹介します。
キャパシティが大きすぎてスカスカになる
会場のキャパシティに対して集客が少ないと、会場がスカスカに見えてしまいます。
この状態はステージ上のバンドにとってもお客さんにとっても、盛り上がりに欠ける印象を与えてしまうでしょう。
対策としては、まず確実に動員できる人数を把握した上で、適切な規模の会場を選ぶのが基本です。
過去のライブの動員実績を参考にするのが最も確実な方法です。
直近3〜5回のライブでの平均動員数を基準にして、会場を選びましょう。
また、フロアの前方にお客さんを集めるレイアウトにすれば、少ない人数でも密度感を出せます。
音響トラブルでパフォーマンスに影響が出る
音響トラブルは、ライブの成功を左右する致命的な問題です。
モニターから自分の音が聞こえない、ギターの音が埋もれてしまう、ハウリングが発生するなど、トラブルの種類は多岐にわたります。
対策として、リハーサルの時間を十分に確保し、音響スタッフとしっかり打ち合わせをしておくことが欠かせません。
事前に会場の音の特性を把握しておくと、リハーサルもスムーズに進みます。
普段から出演しているライブハウスであれば、音の癖もわかっているため安心です。
初めての会場で自主企画を行う場合は、事前に下見をして、音響スタッフと顔合わせをしておくと良いでしょう。
対バン相手との相性が合わない
自主企画で対バンを組む場合、共演バンドとの相性が合わないと、お互いのファンが盛り上がれないことがあります。
ジャンルがかけ離れていたり、ファン層が全く異なっていたりすると、ライブの一体感が生まれにくいでしょう。
対策としては、普段から交流のあるバンドや、音楽性の近いバンドを誘うのがおすすめです。
お互いのファンに新しい出会いを提供するという視点も大切です。
ジャンルが違っても、雰囲気や世界観が近いバンドであれば、お互いのファンが興味を持つきっかけになります。
事前にSNSで告知し合ったり、フライヤーを交換したりして、お互いのファンにイベントを周知しておきましょう。
自主企画ライブを成功させるための準備
自主企画ライブを成功させるためには、会場選び以外にも準備すべきことがあります。
まず、開催日の2〜3ヶ月前には会場を押さえておくのが理想です。
人気のある日程やライブハウスは早くから埋まってしまうため、余裕を持ったスケジュールで動きましょう。
告知活動も早めに始めることで、より多くの集客が見込めます。
SNSでの発信はもちろん、フライヤーを作成して他のライブで配布したり、ライブハウスに置いてもらったりする方法も有効です。
開催1ヶ月前には本格的な告知を始め、チケットの予約状況を随時確認しておきましょう。
当日の運営も、事前にシミュレーションしておくとスムーズです。
受付の担当、物販の担当、タイムテーブルの管理など、役割分担を決めておきましょう。
会場探しや当日の運営に不安がある場合は、専門家に相談するのも一つの選択肢です。
会場探しでお困りの方は、会場探しコーディネーターにご相談ください。
まとめ

インディーズライブの会場選びでは、キャパシティ、音響・照明設備、アクセス、費用、ライブハウスとの関係性の5つのポイントを確認することが大切です。
自主企画では会場のレンタル費用を全額負担するため、集客見込みに合った規模の会場を選ぶ必要があります。
また、普段から出演しているライブハウスで自主企画を行えば、スタッフとのコミュニケーションもスムーズに進みます。
規模別では、50〜80名なら小規模ライブハウス、100〜200名なら中規模ライブハウス、300名以上なら大規模ライブハウスが適しています。
初めての自主企画では、リスクを抑えて小規模会場から始めるのがおすすめです。
集客の実績を積み重ねながら、徐々に規模を大きくしていきましょう。
会場選びに迷ったら、専門家のサポートを受けることで効率的に最適な会場を見つけられます。
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