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ポップアップイベントとは? 初めてでもわかる基礎知識と成功のコツを徹底解説

作成者: 会場探しコーディネーターメディア編集部|May 8, 2025 3:23:17 AM

近年、商業施設やレンタルスペース、既存店舗の一部などで数多く開催され、SNSやメディアでも話題になる「ポップアップイベント」

期間限定で出店する「ポップアップストア」や「ポップアップショップ」も同様の意味合いで使われ、EC主体のブランドや、新商品をPRしたい企業などが積極的に活用するマーケティング手法として定着しつつあります。

しかし、いざ企画・運営の立場に立ってみると、

  • 会場選びはどうすればいいのか?
  • イベント開催に必要な準備や申請、流れは?
  • 費用をなるべく抑えたい場合のコツはあるのか?

など、さまざまな課題に直面するものです。

本記事では、ポップアップイベントの基礎知識はもちろん、メリットやデメリット、実施場所の選び方などを解説します。

すでにポップアップイベントを実施している企業の方はもちろん、これから検討する企業の担当者の方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ポップアップイベントは、短期間かつ期間限定で開かれる仮設の店舗・イベントスペースでのイベントです。

英語の「pop-up」には「突然現れる」という意味があり、期間限定での開催となるため、期間が終了するとすぐに撤収してしまうという特徴があります。

通常の店舗や展示会とは異なり、ポップアップイベントは数日から数ヶ月という短い期間で開催されるため、初期費用を抑えながら柔軟な空間作りが可能です。

また、期間限定の特性を活かし、「今だけ」という話題性を生み出しやすく、SNSでの情報拡散も期待できます

展示会と比べると、会場の選び方次第で自由な装飾ができ、一般のお客様に直接商品を販売したり、ブランドの世界観を体験してもらったりするのも可能です。

特に写真映えする空間づくりを意識すれば、SNSでの自然な拡散も見込めるでしょう。

 

企業がポップアップイベントを開く理由は、主に3つあります。

複数の目的を組み合わせることも多いですが、最も大切にしたい点を最初に決めておくと、より良い結果につながります。

 

ポップアップイベントの大きな魅力は、新商品やサービスを効果的に宣伝できる点です。

実際に商品を手に取って試せる場を作れば、ネット上では伝わりにくい質感や香り、使い心地などを直接ユーザーに伝えられるため、商品の良さをより深く理解してもらえる場になります

また、「新商品発売記念」といった企画は、メディアの注目も集めやすいものです。

SNSで影響力のあるインフルエンサーを招いて情報を発信してもらえば、より多くの人に商品の魅力が広がるでしょう。

「期間限定」「数量限定」「ここだけの特別商品」といった限定性をうたった特別感のある売り方で、お客様の購入意欲も自然と高まります。

 

ポップアップイベントは、新商品やサービスの市場調査の場としても活用できます。

お客様が実際に商品を手に取る様子や、店頭での会話から、アンケートやオンラインの感想だけでは分からない生の反応が分かります。

また、商品の値段設定や販売方法に対する反応も見られるため、本格的な販売開始に向けて内容を見直したり軌道修正が可能です。

さらに、「想定していたお客様に本当に喜んでいただけるか」など、商品企画時の仮説検証もできる絶好の機会になります。

 

ポップアップイベントでは、内装や音楽、照明などを工夫して、ブランドならではの空間を作り出せるため、お客様にブランドの世界観を「体験」してもらえる場になります。

また、SNS映えする空間や体験型の企画は、来場者が自然とSNSで写真や動画をUPしたくなるため、自然な口コミでの広がりも期待できます

さらに、店頭での接客やイベントを通じて、お客様と直接ふれあう機会も増やせるでしょう。

交流を通じて、ブランドのファンを大切に育てていけます。

 

ここでは、ポップアップイベントを行うことで得られるメリットを5つにまとめました。

企業にとって、費用対効果が高いマーケティング手段になり得る理由がわかります。

 

ポップアップイベントの「期間限定」「ここでしか体験できない」などの特別感は、メディアやSNSでも注目を集めやすいです。

また、SNS映えを意識した展示や内装は、来場者が積極的に写真や動画をシェアするため、UGC(ユーザーが生成したコンテンツ)により、口コミ的な拡散が期待できます。

期間限定イベントでは、インフルエンサーが「今しかできない体験」を求めて足を運びやすく、自然な形で商品やイベントの紹介・拡散してもらえる可能性も高まります。

 

ポップアップでの対面販売では、ネットショップやSNSでは分からない「お客様の本音」や「商品を選ぶ決め手」を直接聞けるメリットがあります。

また、スタッフが直接商品の説明や接客をするため、お客様にブランドの誠実さや親しみやすさを感じてもらいやすいのも特徴です。

さらに、商品のデモンストレーションや試食・試飲など、その場で実際に体験できる機会を設けることで、来場者の関心もぐっと高まります。

 

ポップアップイベントは、常設の店舗と違い、長期の契約や大がかりな内装工事、毎月の固定費用が必要ないため、気軽に挑戦できるのが魅力です。

また、思い描いた成果が得られなくても、短い期間で区切りをつけられるため、別の方法に切り替えやすいメリットもあります。

レンタルスペースや既存の店舗を活用すれば、基本的な設備が整った状態で始められるため、必要な費用を最小限に抑えられます。

 

ポップアップイベントは、開催期間が決まっているため、商品の売れ行きや来場者の数、販売促進の結果などを、短期的に把握しやすいのが特徴です。

また、会場でのアンケートやSNSでのつながりを通じて、お客様の意見や要望などの顧客データを集められます。

イベントで集まった顧客データは、その後の販売戦略を考える上で貴重な情報源になり、継続的なマーケティング活動に役立ちます。

さらに、商品の品ぞろえや価格設定、出店場所などの検証ができるため、本格的に店舗を出す前のシミュレーションとして、より精度の高い意思決定ができる点も大きなメリットです。

 

ポップアップイベントの「期間限定」の訴求は、「今しか体験できない」「このチャンスを逃したくない」などの顧客の購買心理をかき立てるため、集客力の向上や売上アップが見込めます

また、短期開催でも高評価を得られれば、「また開催してほしい」などのリピーター創出のきっかけになります。

次回以降の再開催や、常設店オープンに向けての根強いファン作りが期待できるでしょう。

 

ポップアップイベントには多くのメリットがありますが、デメリットや注意点も存在します。

あらかじめ課題を理解して対策することで、リスクを最小化し、成功の確度を高められるでしょう。

 

ポップアップイベントは、期間が限られているため、開催直後の初速が重要です。

一般的な常設店舗と異なり、徐々にお客様を増やしていく時間的な余裕がないためです。

例えば、開催の告知が遅れたり、準備が不十分だったりすると、十分に情報が行き渡らず、思うような集客ができないまま終了してしまう可能性があります。

いかに開催前の告知を早めにスタートさせ、丁寧に実施していくかが大切になります。

 

ポップアップイベントは、開催場所の環境要因によって、予定通りの運営が難しくなることがあります。

特に屋外での開催では、天候や気温などによって、イベントの成否を大きく左右します。

天候要因は事前の予測が難しく、主催者側でコントロールすることができません。

たとえば、雨天時は来場者が大幅に減少したり、真夏の猛暑では屋外での滞在時間が短くなったりします。

また、台風などの悪天候で、イベント自体の中止や営業時間の短縮を余儀なくされることもあるでしょう。

そのため、天候に左右されにくい代替案や、悪天候時の対応策をあらかじめ検討しておく必要があります

 

ポップアップイベントでは、短期間で全ての準備を整える必要があり、計画的な進行が欠かせません。

通常の店舗と違い、企画から実施までの時間が限られており、会場の設営、商品の搬入、スタッフの準備など、多くの作業を短時間で確実に進める必要があるためです。

例えば、内装工事の遅れが商品搬入に影響を与えたり、スタッフ研修の時間が十分に取れずオープン後のサービス品質が低下したりする可能性があります。

また、予想外の問題が発生した際の修正時間も限られています。

そのため、事前の綿密な計画立案と、作業工程の優先順位付けが重要です。

 

人通りが多く、狙ったターゲット層が多く来場するようなスペースは、ポップアップイベントの成功に大きく影響します。

そのため、多くの企業が注目しているため、集客が見込める好立地の会場を巡って競争が激しくなっています。

例えば、駅近くの商業施設や人通りの多い商店街のレンタルスペースは、数か月前から予約が埋まっていることが多く、空きを見つけるのが困難です。

また、人気の会場は賃料が高く設定されており、予算面での制約も大きくなります。

そのため、会場選びは早めに着手し、複数の候補地を検討しながら、予算とのバランスを考慮した選定が必要です。

 

ポップアップイベントにおける場所選びは、イベント成功を大きく左右する重要なポイントの1つです。

主な開催場所は以下の3つに分けられ、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。

 

商業施設のイベントスペースは、すでに多くのお客様が日常的に訪れている場所のため、自然と人が集まりやすいメリットがあります。

また、買い物のために来られる幅広い年齢層や属性の方々に、効果的にアプローチできるチャンスがあるのも特徴です。

普段は出会えない、新しい顧客との出会いも期待できるでしょう。

また、施設側が広報活動や会場設営など、ノウハウの提供やサポートをしてくれることも多く、運営の面で心強い味方になります。

ただし、施設が独自に設定している様々な出店ルールに従う必要があるため、自由な演出には制限があることも考慮に入れておきましょう。

 

レンタルスペースやイベントホールは、ブランドの世界観を比較的自由に表現できる場所です。

シンプルな作りの空間であるケースが多く、照明や装飾、レイアウトなどを思い通りにアレンジできます

また、小さな展示スペースから大きなホールまで、規模は様々です。

商品の数や想定する来場者数、予算に合わせて、最適な広さの会場を選べます。

ただし、場所によってレンタル料金に大きな差があります。

駅からの距離や周辺環境によって料金が変わってくるため、費用対効果も考慮した上で、複数の候補地を実際に見て回り、比較検討することが大切です。

 

カフェや書店に、独自のポップアップスペースを設けている場所もあります。

その店舗にすでに通っているお客様に、自然な形で商品やブランドを紹介できるのが魅力です。

店舗の雰囲気と調和した形で出店できれば、違和感なく受け入れてもらえるでしょう。

また、お店とコラボレーションして特別な企画を実施できるのも特徴です。

例えば、カフェなら限定メニューを一緒に開発したり、書店なら関連する本の展示コーナーを設けたりなど、様々な施策が検討できます。

ただし、店舗の構造や他のテナントとの関係で、使えるスペースや置ける商品棚には制限がある場合もあります。

事前に十分な打ち合わせを行い、うまく共存できるよう、お互いの要望を確認しておく必要があるでしょう。

 

ポップアップイベントは、どこで開催するかも成否を左右します。

当社「会場探しコーディネーター」が数多くのイベントを支援してきた中で、特に重要だと感じる7つのチェックポイントをまとめました。

 

会場選びで最初に確認したいのは、来場者が自然に足を運べる場所かどうかです。

特にポップアップイベントは期間が限られているため、場所選びが成否を分けることも少なくありません。

商品やイベントの内容が魅力的でも、人通りの少ない場所や分かりづらい場所では、お客様の目に留まりにくいものです。

そのため、エスカレーター付近や人気店の近くなど、人の流れの多い場所を選ぶことが大切です。

また、実際に会場を見に行く際は、周辺のお店の様子や来店されるお客様の年齢層、買い物をする際の動きなども併せてチェックしておくと良いでしょう。

 

ポップアップイベントでは、大量の商品や什器を持ち込むケースも多くあるでしょう。

そのため、会場選びでは、商品や什器の運び込みや設置作業がスムーズに行えるかも重要な判断材料です。

具体的には、エレベーターの大きさは十分か、大型の荷物も運べるか、段差や狭い通路はないかなど、実際の作業をイメージしながら実際に現地を歩いてみて確認するのが大切です。

また、会場を借りる際は、搬入や撤去の作業可能な時間帯、大きな音が出せる時間の制限、工具の使用や設営作業の制約といった、作業に関する制限事項も必ず確認しましょう。

開催直前になって「この大きさの商品棚は運び込めない」「この時間帯は作業ができない」といったトラブルを避けるため、事前の入念なチェックが欠かせません。

 

会場を下見する際は、まず基本の設備として何が用意されているかを確認することが大切です。

照明の種類や位置、展示用の台やテーブル、お客様用の椅子など、どの程度の備品が含まれているかで、追加で必要なものが変わってきます。

また、足りない備品をレンタルする場合は、予算への影響も考える必要があります。

特に照明器具や大型の展示台などは、レンタル料が予想以上にかかることもあるでしょう。

追加備品の手配等は会場の指定業者となる場所もあるため、どちらがどこまで手配するのかなど、あらかじめ確認しておくのが大切です。

 

会場の電気設備は、展示や販売の演出や当日のオペレーションにも大きく左右します

照明やディスプレイ、レジなど、必要な機器すべてが使えるだけの電源の数や電力量があるか、事前に確認しましょう。

また、コーヒーを淹れたり、試食・試飲を提供したりする場合は、水道の有無や使用条件も重要です。

シンクの場所や大きさ、お湯が使えるかどうかなど、だけでなく具体的な販売計画に合わせて必要な調理行為がおこなえる環境かどうか、確認するようにしましょう。

 

天井の高さと床の耐荷重は、展示や装飾の対応可否を決める重要な要素です。

背の高い商品棚や装飾を設置する場合は、天井までの空間に余裕があるか確認が必要です。

また、天井に取り付けられたスプリンクラーや空調設備との干渉にも注意が必要でしょう。

消防法施行規則第13条の2の4の1に記載がある通り、スプリンクラーは散水障害になることを防ぐため、スプリンクラーヘッドから垂直に45cm、水平方向へ30センチ(直径60センチ)の範囲にはものが設置できません

床に関しては、重い展示品や什器を置く際の制限を必ず確認します。

特に古いビルや仮設スペースでは、思った以上に床の耐荷重が低い場合があります。

大きな商品棚や重たい商品を置く予定がある場合は、床材の状態や補強の必要性も併せて検討しましょう。

 

会場を利用する際は、安全面での決まりを必ず確認する必要があります。

特に装飾に使う布や紙などの素材は、燃えにくい防炎加工された材料の使用が求められることが多いです。

また、調理や火を使うデモンストレーションを予定している場合は、イベントスペース内では基本的に火気使用が禁止されている場所が多いため、許可なく使用することはやめましょう

実施する場合は、消防署へ禁止行為解除の申請等が必要になるため、必ず会場担当者と所轄の消防署へ相談をしてください。

加えて、非常口までの通路を確保することや、消火器の設置場所を把握することも重要です。

お客様の安全を第一に考え、緊急時の避難経路は商品や装飾で塞がないなどの、会場指定のルールは必ず守るようにしましょう。

 

会場で音楽を流したり、マイク等を使って商品の実演をしたりする場合は、音の大きさに関する制限がある場合があります。

他のお店や近隣施設、他の来場者の迷惑にならない音量を守る必要があるため、事前に具体的な制限を確認しておきましょう。

また、試飲や試食を提供する予定がある場合は、会場の衛生管理の基準に従う必要があります。

手洗い場の有無や、食品を扱える範囲、ゴミの処理方法など、細かな規則まで把握しておくことが大切です。

特に周辺のお店が飲食店の場合は、匂いや提供方法にも配慮が必要になります。

これらの条件を事前にしっかり確認することで、イベント当日に起こりがちなトラブルを避けられます。

 

イベントを成功させるには、計画的な準備が欠かせません。

ここでは、準備から開催までの基本的な進め方を8つのステップに分けて説明します。

 

ポップアップイベントの企画段階では、なぜこのイベントを開催するのかという目的を設定します。

「新商品の良さを知ってもらう」「ブランドの魅力を体験してもらう」、あるいは「商品への反応を直接確認する」ためなど、はっきりとした理由を定めましょう。

次に、どのようなお客様に来ていただきたいのかも具体的に描くことが大切です。

年齢層や興味関心、生活スタイルなど、お客様像が明確になれば、会場選びや告知の方法も自ずと見えてきます。

最後に、目標とする数字も決めておきましょう。

1日の来場者数や商品の販売目標、SNSでの反応など、具体的な数値があれば、イベントの成果を正確に把握できます。

 

イベントの目的に応じた規模や内容が決まったら、必要な費用を具体的に見積もっていきます。

会場を借りる費用は、商業施設やレンタルスペースなど、場所によって大きく異なります。

複数の候補地を比べながら、最適な場所を探しましょう。

また、展示用の商品棚や照明器具、スタッフの人件費、告知のための広告費など、運営に必要な費用も細かく計算します。

予算全体を見渡しながら、どの部分に重点的にお金をかけるか、優先順位をつけることが大切です。

特に重要なのは、かけた費用に見合う成果が得られるかという視点です。

売上や集客、ブランド認知など、目的に応じて適切な予算配分を考えましょう。

 

イベントの企画や予算計画が定まったら、実際に会場を探していきます。

人通りの良さ、設備の充実度、費用など、様々な条件を比較しながら、候補となる会場をいくつか選びましょう。

候補が決まったら、実際に足を運んで会場を見学します。

その際、搬入経路や電源の位置、スペースの使い方など、細かい部分まで確認することが大切です。

人気の会場は予約が埋まりやすいため、良さそうな会場があれば、すぐに仮予約や審査の申し込みを入れておきましょう

また、会場を借りる際のルールもしっかり確認します。

営業時間や音の制限、設営・撤去のルールなど、契約内容をよく読んで、イベントの計画に支障がないか確かめましょう。

「会場探しコーディネーター」では、都内を中心としたイベントスペースの運営を複数行っています。

もちろん、ポップアップイベントに最適な会場もご紹介可能です。

空き状況を一括でお調べすることもできますので、ご希望の日程、エリアをお知らせください。

 

会場が決まったら、具体的な準備に入ります。

商品や展示物の配置を図面に起こし、設営から撤去までのスケジュールを詳しく計画しましょう。

特に搬入や準備の時間は、余裕を持って設定することが大切です。

また、飲食物の提供や大きな装飾を設置する場合は、法律や規則で定められた手続きが必要になることがあります

消防署への届け出や保健所の許可など、必要な申請は早めに確認し、手続きを進めましょう。

さらに、万が一の事故や怪我に備えて、保険への加入も検討します。

会場の設備を傷つけてしまった際の施設損害保険や、お客様への賠償責任保険など、イベントの内容に応じて適切な保険を選びましょう。

 

まず、会場の雰囲気づくりをどのように行うか、具体的なイメージを固めましょう。

商品の特徴やブランドの世界観を活かした空間にするため、壁の色や照明の使い方、展示方法などを決めていきます。

次に、実際の工事や設営を任せる業者を探します。

必要に応じて複数の業者から見積もりを取り、予算や工事の内容、実績などを比較して選びましょう

早めに依頼することで、より良い条件で進められる可能性も高くなります。

また、商品棚や照明器具、装飾品なども必要に応じて手配します。

レンタルする場合は、搬入から返却までの日程を調整し、スケジュール表を作っておくと安心です。

特に、業者への引き渡しや受け取りの時間は、余裕を持って設定しましょう。

 

イベントの魅力を多くの方に知っていただくため、SNSなどを使った情報発信を計画します。

投稿する内容や写真、専用のハッシュタグなどを事前に用意し、開催までの期間にどのように発信していくか、スケジュールを組みましょう

また、雑誌やウェブニュースなどのメディアに取り上げていただけるよう、イベントの見どころをまとめた資料を作成します。

開催日の1ヶ月前までには、関連性の高いメディアにお知らせできるようプレスリリースの準備を進めます。

さらに、SNSで影響力のあるインフルエンサーの方々や、イベントの内容に詳しい専門家の方にも協力を依頼できると、より多くの方に情報が届きやすくなります。

早めに相談し、イベントの魅力を効果的に伝える方法を考えましょう。

 

イベント当日に向けて、スタッフの配置を決め、それぞれの担当する仕事を明確にします。

受付、商品説明、レジ、写真撮影など、必要な役割を洗い出し、適切な人数配置を考えましょう。

また、お客様への接し方や商品説明のポイント、トラブル時の対応方法なども運営マニュアルに詳しく反映し、スタッフ全員で共有します

特に、怪我や急病、災害時の対応手順は、安全面の観点から事前に確認が欠かせません。

他にも、開店から閉店までの流れを時間ごとに整理し、実際の動きを確認するデモンストレーションも行います。

特に商品の説明や演出の部分は、本番と同じように練習することで、スムーズな運営につながるでしょう。

 

イベント終了後は、目標に対する結果を数字で確認します。

1日ごとの来場者数、売上げの推移、SNSでの反応など、具体的な数値をまとめることで、次回への参考データになります

また、お客様へのアンケートやスタッフからの報告を通じて、商品への反応や改善を求める声も集めましょう。

「良かった点」「もっとこうしてほしい」といった具体的な感想は、とても貴重な情報です。

これらの結果をもとに、良かった点や改善が必要な点を整理します。

例えば、商品の並べ方や説明方法、告知の時期など、具体的な改善案を次回のイベントに活かせるよう、しっかりと記録を残しておきましょう。

 

ポップアップイベントの開催費用は、会場の場所や広さ、どのような演出をするかによって、大きな差が出てきます。

ここでは、予算を立てる際に検討が必要な項目を紹介します。

 

会場費用は、場所によって大きく異なります。

商業施設内のイベントスペースでは、1日あたり数万円から、人通りの多い一等地では数十万円以上かかることもあります。

一方、レンタルスペースは、駅からの距離や広さ、建物の種類などによって料金が様々です。

駅から離れた場所なら比較的安価で借りられる可能性がありますが、繁華街の物件は商業施設並みの料金設定のところもあります。

 

会場の内装や飾り付けにかかる費用は、企画の規模によって大きく変わります

仮設の壁の施工や塗装、床の加工といった内装の工事、商品棚や展示台の製作、照明器具の設置など、必要な作業によって予算は変動します。

シンプルな装飾で済ませる場合でも、通常は数十万円程度の費用がかかります。

ブランドの世界観を表現する大がかりな空間づくりを行う場合は、数百万円まで費用が膨らむこともあるでしょう。

 

イベントの運営には、様々な人手が必要になります。

接客や販売を担当するスタッフ、会場の設営や片付けを行う作業員など、それぞれの役割に応じた人件費を見込んでおく必要があります

例えば、朝から夜まで営業する場合はスタッフのシフト交代が必要になりますし、土日祝日の開催では人件費が割増になることもあります。

また、深夜の搬入作業や早朝の準備なども、追加の費用として考慮しておきましょう。

 

イベントを多くの方に知っていただくためには、十分な広告宣伝費も必要です。

SNSでの広告表示、ポスターやチラシの作成、写真や動画の撮影など、告知に関わる様々な費用を計上しておきましょう。

また、SNSで影響力のあるインフルエンサーに協力を依頼する場合は、その方の発信力や実績に応じた費用が発生します。

ただし、これらの宣伝費用は集客に直接つながるため、予算全体の中でもしっかりと配分を考える必要があります。

 

会場に備え付けられていない設備や備品は、別途レンタルする必要があります。

商品棚や展示用の台、照明器具、音響機材など、イベントの内容に応じて必要な備品を揃えます。

これらのレンタル料は、借りる期間や数量によって変動します。

また、商品や設備の運搬にかかる費用も忘れずに計上しましょう。

トラックのサイズや台数、搬入・搬出の人手、作業時間帯によって費用は変わってきます。

特に、夜間や早朝の作業では割増料金が発生することも多いため、事前に確認が必要です。

なお、イベントホールなどでは照明や音響機材などを豊富に取り揃えいている所もあるため、既存の設備等を利用すれば、運搬費などの節約につながる可能性もあります

 

イベントの運営には、一見小さく見えても、様々な費用が積み重なっていきます。

例えば、万が一の事故に備えた保険料、会場使用時の電気代、清掃費用などが必要になります。

また、スタッフの備品(名札や制服など)、文具や消耗品、ゴミ処理費用なども発生します。

一つ一つは少額でも、合計すると予想以上の金額になることがあるため、予備費として全体予算の1割程度を見込んでおくと安心です

 

予算配分のコツとしては、まず会場費を軸に考え、それに合わせて装飾や広告費を調整することが多いです。

すべてを豪華にしようとすると想定外のコストが膨らみがちなので、「どこに力を入れるか」「どこを削ってもよいか」を明確にしておくとスムーズに予算調整ができます。

 

これまでの内容を踏まえ、 イベントをより良いものにするためのポイントを5つに絞ってご紹介します。

 

ポップアップイベント実施の際は、会場全体を通じて、商品やブランドの魅力を一貫した形で伝えることが大切です。

 短期間のイベントでは、お客様に印象に残る体験を提供する必要があります。

ただ商品を並べるだけでなく、その商品が生まれた背景や、どんな暮らしを提案したいのかまで含めて伝えることで、より深い共感を得られるでしょう。

例えば、オーガニック食品のイベントなら、生産者の思いや栽培方法を写真や動画で紹介したり、季節の食材を使った料理方法の提案などが考えられます。

また、環境に優しい暮らしのヒントを展示するなど、単なる商品説明にとどまらず、商品を取り巻く世界観をストーリー立てて表現できると、来場者の記憶に残るイベントになるでしょう。

 

来場者が写真や動画で思わずシェアしたくなるような、魅力的な空間づくりも重要です。

イベントの様子がSNSで広がることで、新たなお客様の来場につながります。

また、SNS映えするスポットがあることで、お客様の滞在時間も自然と長くなる効果も期待できます。

商品を手に取って撮影できるコーナーや、専用のフォトスポットを設けることで、より多くの写真撮影を促せるでしょう。

撮影場所の近くに専用のハッシュタグを掲示し、SNSでの投稿を呼びかけたり、キャンペーンと連動させるのも効果的です。

ユーザー体験の向上はもちろん、商品やイベントの魅力が伝わるよう、細部まで配慮された空間づくりがおすすめです。

 

イベントをより多くの方に知らせるには、複数の方法で情報発信をすることが大切です。

自社のSNSや公式サイトで、開催日時や場所、イベントの見どころなど、詳しい情報を定期的に発信していくのが基本となるでしょう。

さらに、プレスリリース等を通じて雑誌やウェブニュースなどのメディアにも情報を提供し、記事として取り上げてもらえるように働きかけます。

また、イベントやブランドイメージに合致するようなインフルエンサーの方々にイベントを体験していただき、感想を発信してもらうことで、より幅広い層への周知が期待できます。

それぞれのチャネルの特徴を活かした、複数の情報発信方法を組み合わせることで、イベントへの注目度を高められるでしょう。

 

来場者と直接対話できるのが、リアルな場でのイベントの大きな特徴です。

来場者からの質問に適切に答えたり、商品の良さを伝えたりできるよう、スタッフ全員で事前の準備をするのが大切です。

よくある質問とその答え方、接客の基本的な流れなども、マニュアルに落とし込むだけでなく、実践的な練習を通じて確認していきます。

特に、スポットで入るアルバイトスタッフなどが対応する場合、商品に関する専門知識とスムーズな説明の練習を重ねるのが難しいため、事前に情報を周知しておくか、当日のマニュアルの読み合わせなどが重要になるでしょう。

 

ポップアップイベントで築いたお客様との関係をいかに継続するかが、その後の事業の売上にも大きくかかわります。

アンケートや会員登録によるメールアドレスの取得や、SNSでのフォローを呼びかけることで、継続的な情報発信ができるようになります

イベントで接点を得た人たちへ、新商品の案内や次回イベントの開催情報、商品の使い方のヒントなど、役立つ情報を届けていきます。

日常的に丁寧なコミュニケーションを続けることで、ブランドのファンとして長く応援してもらえる関係が築けます。

 

ポップアップイベントは、期間限定の特別感SNSとの高い親和性を活かし、ブランドの認知度や商品・サービスへの理解を深める絶好の機会を提供します。

オンラインが主流になりつつある時代だからこそ、「リアルな体験」「対面コミュニケーション」に飢えている顧客も多く、その効果はますます注目されています

  • 新商品やサービスを効果的にPRしたい
  • テストマーケティングで顧客の生の反応を得たい
  • ブランドの世界観を体験として提供し、ファンを増やしたい

こうした目的を持つ企業にとって、ポップアップイベントは最適なマーケティング手法と言えるでしょう。


一方で、会場選びや規制の確認、短期間での施工・設営など、運営には専門的な知識と経験が必要になります。

会場探しコーディネーターにご相談いただければ、目的・予算・ターゲット層に合わせたベストな提案と実務サポートを行い、イベントの成功を全力で後押しします。


こうした疑問や要望がある方は、ぜひ一度無料相談をご利用ください。

ポップアップイベントを活用し、御社の商品やブランドがさらに多くの人に愛されるきっかけを、一緒に作り上げていきましょう。