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渋谷の撮影向けイベントホール4選!ロケ地として使えるスペースを紹介

作成者: 会場探しコーディネーターメディア編集部|Jun 4, 2025 7:38:36 AM

「渋谷でロケ撮影をしたいけど、どこで撮影すればいいかわからない」

「撮影許可は取りやすいの?」

「予算内で理想的な場所が見つかるか不安」そう思う方もいるかもしれません。

実は、渋谷には撮影に適したイベントホールやスペースが数多くあり、適切な選び方と手続きを知れば、予算内で理想的な映像制作が実現できるんです。

この記事では、渋谷エリアの撮影向けイベントホール4選から、具体的な利用方法、料金体系、撮影許可申請のポイントまで、会場運営のプロの視点から詳しく紹介します。


渋谷エリアでの撮影には、ロケ地ごとに撮影許可だけでなく、関係各所との調整や届け出が必要になります。

撮影許可申請が必要となるのは、主に以下の3つのケースです。

三脚やクレーンを用いて長時間占有するなど、公道や広場に機材設置が必要な場合、道路使用許可や公園使用許可など、撮影場所によって許可申請が必要になります。

なお、渋谷スクランブル交差点周辺での撮影は基本的に難しいと言われており、スクランブル交差点を使っているような映像は、合成や渋谷スクランブル交差点を再現した専用スタジオなどを使用されているケースがほとんどです。

また、商業施設共有部での撮影も施設の許可が必須です。

ショッピングモールやオフィスビルのロビーなどを静止画・動画で商用利用する際は、施設管理者への事前申請が不可欠です。

その際に、撮影料金が施設ごとに設定されているケースが多いため、必ず事前に確認しましょう。

他にも、撮影の際に大きな音や・特殊効果を使った撮影を行う場合は周辺環境への配慮から特別な許可が求められることがあります。

特に人口密度の高い渋谷エリアでは、近隣への配慮もかなり重要になるでしょう。

 

イベントホールやイベントスペースも、ロケ地としての利用を受け入れている所も多くあります。

通常の商業施設内やビルなどでの撮影と比較しても、それぞれメリットが存在します。

うまく利用すれば、満足度の高い撮影が実現できるでしょう。

 

屋外ロケでは警察署・自治体・商業施設管理会社など複数の申請先が必要ですが、イベントホールなら窓口が一本化されています

イベントホール内で完結する撮影なら、利用契約すれば占有的な利用が可能なスペースも多く、撮影しやすい環境が整っています。

また、商業施設の中のホールでも、搬入等の管内申請も単一窓口で完結するケースが多く、手続きの簡略化も可能です。

道路使用許可、公園使用許可、商業施設許可など個別の手続きが不要になるため、申請にかかる時間と労力を大幅に削減できるでしょう。

 

イベントホールでは、様々なイベントシーンに対応した設備が充実しています。

200Aクラスの大容量電源、光回線、さらにはLEDビジョン常設のホールも増えており、セット用の機材搬入や設営時間を大幅に短縮可能です。

また、イベント用のレイアウト設営であれば会場手配で対応することも可能です。

特に、ライブパフォーマンスや、セミナーカンファレンスのシーンなどであれば、特に撮影条件にマッチしやすい環境が整いやすいと言えます。

持ち込みを減らして撮影したい場合は、会場の備品・設備をうまく活用するのもおすすめです。

 

イベント会場やスペースによって条件は違いますが、比較的大型のホールや屋外のイベントスペースであれば、イベント用に搬入条件が整っているケースが多いです。

そのため、大型なセットを持ち込む場合には非常に重宝するでしょう。

例えば、渋谷ヒカリエの9階にあるヒカリエホールは、11tトラックにも対応した荷捌き場と、劇場レベルの大型搬入用エレベーターを保有しているため、大型機材やセットをまとめて搬入可能です。

また、屋外スペースの渋谷キャスト ガーデンであれば、条件付きで直接広場へトラックの乗り入れが可能なため、容易に撮影機材やセットを持ち込めます。

イベント用に整えられている条件があるからこそ、スムーズな撮影環境が整っていると言えます。

 

撮影場所としてイベントホールやイベントスペースを選ぶ際、あらかじめ確認しておくべきポイントをご紹介します。

イベントホール特有の条件や、制限がある場合もあるため、事前に懸念点をつぶせると安心でしょう。

 

イベントホールで撮影を検討する場合、撮影実績があるかは確認しておくと安心です。

撮影の実績がある会場であれば、ロケ地利用の受け入れ体制が整っている場合が多く、スムーズに利用できるからです。

一方、過去の撮影実績がないホールでは、当日になって想定外の制限が発覚する可能性があります。

CM・MV・配信イベントなど、企画に近い実績があるかを必ず確認しておくと安心でしょう。

 

ロケ地選定で重要なのが、撮影にかけられる予算でしょう。

イベントホールやイベントスペースでは、通常のイベント料金だと高額になりがちですが、会場によっては撮影用の料金設定をしている場所もあります

例えば、通常は1日レンタルのみの対応のところ、撮影用に時間貸しに対応しているケースもあります。

ただし、基本料金以外にも備品代や電気使用量は別途料金としている場合もあるため、料金表はよく確認しておきましょう。

また、撮影は時間内に終わらないことも往々にしてあるため、延長料金などもあらかじめ見ておくと安心です。

 

イベントホールやイベントスペースでは、複合施設の中や、近隣施設に隣接したスペースも多く、近隣施設や住居への影響がないように制限を設けている可能性があります。

特にわかりやすいのが、音量制限です。

例えば、複合施設にあるイベントホールの場合は、上下階へ音や振動が伝わらないような配慮が必要です。

また、窓面に面したイベントホールの場合、外側に向けて照明を組んでいると、向かいのビルなどに照明の光が届いてしまう可能性もあります。

撮影の企画の根幹にかかわる部分のため、契約前に条件は必ず確認しましょう。

 

撮影の場面では、大型の照明機材など、大量の電源が必要になるケースもあります。

そのため、会場に十分な電気容量があるのかはあらかじめ確認しておくと安心です。

例えば、大型のイベントホールでは、イベント専用の電源盤を設備として持っているケースもあります。

一方で、会場で大きな容量の電源が用意できない場合は、持ち込む必要があります。

その際、ジェネレーターを使用できるか、電源車の乗り込みができるかなど、条件の確認が必須です。

特に、複合施設の場合はガソリンで動くタイプのジェネレーターは持ち込み禁止となる場合もあります。

使用予定機材の消費電力を事前計算し、ホール側と共有・確認しておくことが重要です。

 

搬入に関する詳細確認は、設営スケジュールを左右するため重要です。

なぜなら、エレベーターの積載重量・サイズ制限、トラックの駐車可能時間、荷捌きスペースの占有ルールなどは、機材搬入の効率に直結するからです。

商業施設内のイベントホールの場合、荷捌き場を専用で使えないケースも多く、1台ずつ入れ替わりでの入庫しかできないケースもあるため、注意が必要です。

他にも、利用するには事前申請が必須などの場合も多いため、急な車両変更にどこまで対応できるかも重要になるでしょう。

下見の際には、実際の現場を見ながら、搬入条件についても詳しく確認しておくのが大切です。

 

出演者の着替えやメイク直しスペースの確保は、撮影の円滑な進行において不可欠です。

別途レンタルが必要な場合は、出演者の移動距離やコストも含めて検討しましょう。

イベント用に控室が複数用意されているケースもありますが、用意がない場合はホール内に仮設するのも1つの方法です。

出演者数などを踏まえ、必要な控室数を確保できるか、必要に応じて別の追加レンタルも併せて検討しましょう。

 

ここでは、渋谷エリアで撮影実績が豊富な4つのホールやイベントスペースをご紹介します。

それぞれ異なる特徴があるため、利用シーンに合わせて選べます。

 

P.O.南青山ホールは、南青山エリアの洗練されたイベントホールで、高級感あふれるシンプルな内装が特徴です。

ライブエンタメ系のイベントからファッションショー、展示会など様々な用途で利用可能となっており、幅広い撮影シーンに対応しています。

また、専属のテクニカルスタッフも常駐している施設の為、会場の音響設備を利用したシーンなどでも適切に対応してもらえるため安心です。

イベントジャンルと同様に、ハイブランド系の撮影に適しており、ファッション・美容・ライフスタイル系のコンテンツの撮影向きです。

ライブパフォーマンスにも対応可能なため、PV撮影などにも活用できるでしょう。

 

スクランブルホールは、ガラス面越しに"スクランブル交差点の俯瞰映像"が撮れる、渋谷エリア唯一の屋内スポットです。

渋谷スクランブル交差点をベストなアングルで見下ろしながら、渋谷の街並みも撮影できるスポットはなかなかありません。

会員制共創施設の渋谷キューズ(SHIBUYA QWS)の中に位置するイベントホールと、特徴ある施設ですが、ホール内は専用利用可能なため、安心して撮影に集中できます。

CM撮影などの実績も複数あるため、安心して利用可能です。

 

渋谷キャスト スペース・ガーデンは、屋内の多目的スペースと、屋外の広場とで違ったシーンを使い分けて撮影可能なイベントスペースです。

屋内のスペースでは、190インチのLEDモニターを常設しており、迫力あるプレゼンシーンを再現可能です。

一方、屋外のガーデンでは、キッチンカーの乗り入れも可能で、マルシェの風景などの撮影にも適しています。

複数シーンの撮影で移動の手間を減らせる点で、屋内外のスペースの同時利用もおすすめです。

 

渋谷ヒカリエ ヒカリエホールは、渋谷駅直結の大型イベントホールです。

ファッションショーや展示会、セミナーカンファレンスなど、幅広いイベントジャンルに対応した平土間空間となっています。

白を基調としたシンプルな空間だからこそ、幅広いシーンにも対応可能です。

さらに、劇場用の大型搬入エレベーターや荷捌き場も備えているため、大型セットを持ち込んだ撮影にも対応可能です。

渋谷ヒカリエ内には他にも複数イベントスペースもあり、サンプリングやPRイベント、ストリートライブなどのイベントの他、撮影にも対応しています。

 

イベントホールによって細かなルールは異なりますが、弊社が運営している施設を参考に一般的なイベントホールにおける撮影利用の流れを紹介します。

ここでは5ステップに分けて、段階ごとに必要なポイントをまとめています。

 

まず、電話やメール等で空き状況の確認と撮影可否の確認をしましょう。

撮影可否については、内容次第な部分もあるため、企画内容・人数・機材を施設側と詳細に共有し、実現可能性を確認します

この段階で制約条件(音量制限、搬入制限、時間制限など)が明確になるため、後戻りリスクを最小化が可能です。

 

香盤表や保険証書、企画書の3点セットなど、審査に必要な書類を提出しましょう。

特に香盤表や撮影計画の詳細は、施設側の運営判断の重要な材料となるため、可能な限り詳細に作成することが重要です。

求められる書類の内容は、施設によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

 

提出された書類をもとに、施設にて撮影の実施可否の審査が入ります。

その際に、受け入れ条件を提示される場合があるため、対応可否について確認しましょう。

具体的には、撮影計画のうち、一部通路幅を確保してほしい、レイアウトの変更をしてほしいなどです。

会場側からの条件提示は安全管理上必要な要件であることが多いため、柔軟な対応が求められます。

曖昧な合意は、当日トラブルの原因となりやすいため、必ず事前に協議の上進めるのがおすすめです。

 

利用が確定したら、本予約の申込書の取り交わしや、使用料金の支払い手続きを行います。

遅くとも、利用日の1〜2週間前までに手続き完了が目安となります。

予約変更などのタイミングによっては、キャンセルポリシーが変わる場合もあるため注意が必要です。

 

予約完了後、施設のルールに基づいて、必要な書類等を提出します。

具体的には、搬入出の申請や入館許可申請などです

撮影当日は撮影者であることがわかるように腕章等の着用が義務付けられているケースもあるため、ルールを事前に確認しましょう。

 

スムーズに撮影を完了させるためには、施設担当者との情報共有が最も重要です。

なぜなら、施設側が撮影内容を正確に把握していないと、当日になって想定外の制限や追加要求が発生し、撮影計画全体が破綻するリスクがあるからです。

以下の7項目を事前に共有することで、双方の認識齟齬を防ぎ、スムーズな撮影進行を実現できるでしょう。

撮影の2週間前には施設担当者と共有し、文書で確認を取ることで、撮影当日のトラブルリスクを最小限に抑えることができます。

なお、安全管理上、ホールスタッフ等から是正対応の希望が入る場合もあるため、柔軟に協力しながら当日進行するのがよいでしょう。

 

渋谷エリアには"撮影フレンドリー"なイベントホールやイベントスペースが点在しており、屋外ロケと比較して天候リスクと許可手続きの負担を大幅に軽減可能です。

撮影の際は、イベントホールやスペース独自のルールなどが存在する場合があるため、ルールに基づき安全に配慮して撮影を実施しましょう。

イベントホール撮影は、適切な準備さえ行えば、他のスペースで難しいような大掛かりな演出も可能です。

本記事の内容を参考に、ぜひ次回の撮影企画にイベントホールの活用を検討してみてください。