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内定式はいつ何する?会場探しから当日の流れまでを徹底解説

作成者: 会場探しコーディネーターメディア編集部|May 23, 2025 8:46:23 AM

「内定式を初めて担当することになったけど、いつ開催すればいいの?」

「当日は具体的に何をすればいいのかわからなくて不安...」

「会場選びも進行も全部初めてで、失敗したらどうしよう」

そう思う方もいるかもしれません。

内定式は10月に開催するのが一般的で、基本的な流れと準備のポイントを押さえれば、初心者でも安心して成功させることが可能です。

この記事では、内定式の開催時期から当日の具体的な流れ、会場選びのコツ、必要な準備まで、順を追って解説します。

 

内定式とは、企業が内々定を出した学生に対して正式な内定通知を行う式典です。

多くの企業が10月1日の内定解禁日に合わせて開催し、これまで「内々定」だった状態から正式な「内定」へと移行する重要な節目となります。

内定式を開催する最大の目的は、内定者の入社意思を最終確認し、企業と内定者の相互の意思疎通を図ることにあります。

長期間にわたる就職活動を経て、内定者にとっては「本当にこの会社に入社するんだ」という実感を得る場となり、企業にとっては優秀な人材の確保を確実にする機会となります。

 

まず、企業側が内定式から得られるメリットとしては、内定辞退の防止効果が期待できることでしょう。

内定式を通じて企業の魅力を再度アピールし、内定者の入社への意欲を高めることで、卒業までの期間における内定辞退を防げる可能性が高まります

また、内定者同士の横のつながりを作ることで、入社後のチームワーク向上にもつながります。

さらに、経営陣や先輩社員との接点を作ることで、企業文化の浸透や組織への帰属意識の醸成も図れるでしょう。

一方、内定者側にとってもは、内定式を通じて同期となる仲間と出会い、入社前に関係性を築くことで、入社後の不安を軽減できます。

また、実際の職場の雰囲気を感じ取ったり、先輩社員から具体的な業務内容を聞いたりすることで、入社への準備を具体的に進められるようになります。

何より、正式な内定通知を受け取ることで、就職活動の終了と社会人生活の始まりを実感できる節目の機会となるのです。

 

内定式の開催時期は、企業にとって重要な決定事項の一つです。

適切な時期に開催することで、内定者の参加率を高めつつ効果的な内定者フォローを実現できます。

内定式を成功させるためには、開催時期の選定から逆算した準備スケジュールの管理が欠かせません。

 

内定式の開催時期は、日本経団連が定める倫理憲章の「採用選考に関する指針」により10月1日以降と決められています

この背景には、学生の学業への配慮と採用活動の秩序維持があります。

多くの企業が10月1日当日もしくは10月上旬に内定式を開催しており、これが業界標準となっています。

10月開催が推奨される理由は、いくつかあります。

まず、大学4年生にとって就職活動が本格的に終了し、卒業論文や残りの学生生活に集中できるタイミングであることが挙げられます。

また、企業側としても新年度の採用計画が確定し、翌年4月入社に向けた準備を本格化させる時期として最適です。

さらに、他企業との内定式時期が重複することで、内定者が複数の内定式に参加する負担を軽減できる効果もあります。

ただし、業界や企業規模によって若干の違いがあります。

外資系企業や一部のベンチャー企業では、経団連の指針に縛られない独自のスケジュールで開催する場合もあります。

また、中小企業では採用活動が長期化することがあり、11月や12月に内定式を開催するケースも珍しくありません。

 

内定式の開催時期を決定する際は、内定者の都合を最優先に考慮する必要があります。

10月は大学の後期授業が始まる時期でもあり、内定者が学業と両立できるよう配慮が求められます。

平日開催の場合は授業への影響を、土日開催の場合はプライベートへの影響を考慮し、事前に内定者の都合を確認することが重要です。

また、他社との内定式開催日程が重複しないよう注意が必要です。

特に同業他社や内定者が併願している可能性が高い企業との日程重複は避けるべきです。

内定者が複数の内定を保持している場合、内定式への参加可否が最終的な入社意思決定に影響する可能性があるためです。

他にも、季節的な要因も考慮点の一つです。

10月は台風シーズンでもあり、悪天候による交通機関の乱れが懸念されます。開催日程には予備日を設定したり、オンライン参加の選択肢を用意したりするなど、柔軟な対応策を準備しておくことが賢明です。

 

内定式を成功させるためには、事前準備と計画的なスケジュール管理が不可欠です。

開催3ヶ月前までには基本方針を決定し、1ヶ月前までには詳細を固め、1週間前には最終確認を完了させる流れが理想的です。

3ヶ月前の段階では、まず内定式の開催日程と基本的なコンセプトを決定します。

参加予定者数の把握、予算の設定、会場の候補選定を行い、社内関係者との調整を済ませます。

また、内定者への事前アンケートを実施し、参加可能日程や希望する内容を把握することも重要です。

1ヶ月前までの準備では、会場の正式予約、プログラムの詳細決定、必要な資料や備品の準備を完了させます。

内定者への正式な案内状の送付、交通費の支給方法の確定、懇親会を実施する場合は食事の手配も進めましょう。

また、当日の進行台本の作成や役割分担の決定も必要です。

1週間前の最終確認では、内定者の最終参加人数の確定、会場設営の詳細確認、当日配布資料の最終チェックを行います。

天候や交通機関の状況確認、緊急時の連絡体制の整備、写真撮影やSNS掲載に関する許可確認なども忘れずに実施します。

 

内定式の成功は、当日のプログラム構成にかかっています。

参加する内定者にとって有意義で印象に残る内容にするためには、企業の目的と内定者のニーズを両立させたプログラム設計が重要です。

基本的な要素を押さえつつ、企業独自の特色を活かした内容を盛り込むことで、内定者の入社意欲を高め、同期同士の結束を深める効果的な内定式を実現できます。

 

内定式のプログラムは、一般的に2時間から3時間程度で構成されます。

基本的な流れとしては、以下の流れで進行されるケースが多いでしょう。

 

開会は、企業の代表者や人事部長による歓迎の挨拶から始まります。

内定者への感謝の気持ちと今後への期待を込めたメッセージを伝え、緊張をほぐす雰囲気作りを心がけます。

内定通知書の授与は、内定式の最も重要なセクションであり、一人ひとりに手渡しで行うか、代表者への授与という形式で実施します。

会社概要説明では、企業理念や事業内容、今後のビジョンなどを改めて説明し、内定者の企業理解を深めます。

ただし、既に選考過程で説明済みの内容については簡潔にまとめ、入社後の具体的な研修制度や配属予定などの実践的な情報に重点を置くことが効果的です。

内定者の自己紹介タイムでは、同期となる仲間同士が顔と名前を覚える機会を提供し、入社前からのネットワーク形成を支援します。

 

基本要素に加えて、内定者の入社意欲をさらに高める効果的なプログラムが3つあります。

これらを取り入れることで、より印象深い内定式を実現できるでしょう。

 

先輩社員との座談会は、非常に効果的なプログラムです。

入社1年目から3年目程度の若手社員との交流を通じて、実際の業務内容や職場の雰囲気を具体的に知ることができます。

年齢が近い先輩からの生の声は、内定者にとって最も参考になる情報源となります。

座談会では仕事のやりがいや成長実感、職場の人間関係など、選考過程では聞けない本音の話を聞ける貴重な機会となるでしょう。

内定者アンケートで上位に挙がる不安は「仕事の具体像」「配属後の人間関係」。

そこで、年齢の近い先輩×人事MCの座談会形式が効果的です。

質問回収と回答をセットにすると、内定者は“聞きづらかった本音”を解消でき、入社準備がスムーズになります。

 

職場見学や施設案内も、入社意欲向上に大きく貢献します。

実際に働く環境を目で見ることで、入社後のイメージを具体化できるからです。

オフィスの雰囲気や設備の充実度はもちろん、社員の働く様子を観察することで、企業選択への確信を深めることができます

また、福利厚生施設や休憩スペースなども併せて紹介することで、働きやすい環境であることをアピールできるでしょう。

 

懇親会や食事会は、最もリラックスした雰囲気で交流を深められるプログラムです。

食事を共にすることで自然な会話が生まれ、内定者同士や社員との距離が縮まります。

懇親会では部署別のテーブル配置にして、配属予定部署の先輩と話せる機会を作ったり、役員との距離を縮める場として活用したりすることで、多面的な交流を実現できます。

 

内定式の成功を左右する重要な要素の一つが、「会場選び」です。

会場は内定者にとって企業の第一印象を決定づける場所であり、企業のブランドイメージや価値観を体現する空間として機能します。

適切な会場を選ぶことで、内定者の満足度と入社意欲を高められます。

 

内定式の会場選びで最も重要なのは、収容人数です。

参加予定者数に対して適切なサイズの会場を選ぶことで、程よい一体感と快適性を両立できます。

また、アクセスの良さも重要な判断基準です。

特に地方から参加する内定者がいる場合は、新幹線や空港からのアクセスも考慮に入れる必要があります。

ターミナル駅周辺や、駅から徒歩5分以内の会場が理想的でしょう。

設備面では、プロジェクターやマイクなどの音響映像機器が完備されているかを確認します。

内定式では会社紹介の映像上映や経営陣の挨拶などで音響設備を使用する機会が多いため、機器の性能と操作性の確認が欠かせません。

他にも、懇親会を実施する場合はケータリング業者と提携しているかどうかも、判断基準になるでしょう。

予算内で最大限の効果を得られる会場を選択することが重要です。

 

内定式会場として人気の高い3つのタイプには、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。

企業の規模や予算、求める雰囲気に応じて最適な選択肢を検討しましょう。

 

イベントホールは大規模な内定式に最適な会場タイプです。

100名以上の参加者にも対応できる広いスペースと、本格的な音響照明設備が整っているのが特徴です。

天井が高く開放感があるため、特別感のある厳粛な雰囲気を演出できます

また、ステージや演台が設置されているホールでは、経営陣の挨拶や内定通知書授与の際に、参加者全員から見やすい環境を提供できます。

大型スクリーンや高性能な音響システムを使えば、会社紹介映像の上映や経営陣のスピーチを効果的に伝えられます。

また、控室や準備室も併設されている場合、当日の進行管理や急な準備にも対応できます。

ただし、利用料金は比較的高額になる傾向があり、装飾や演出にもある程度の投資が必要です。

 

 

貸し会議室は中小規模の内定式では、コストパフォーマンスに優れた会場です。

少人数から対応しているため、アットホームな雰囲気での開催が可能です。

最大のメリットは、費用の安さと予約の取りやすさです。

ホテルやイベントホールに比べて会場数も多く利用料金が手頃なため、予算を懇親会や記念品に回すことができます。

また、レイアウトの自由度が高く、用途に応じてテーブル配置を変更できるため、グループワークや懇談会なども柔軟に実施できます。

設備面では基本的なプロジェクターやマイクは完備されていることが多く、シンプルな内定式には十分対応できます。

一方で、装飾性や特別感には限界があり、記念に残るような華やかさを求める場合には物足りなさを感じる可能性があります。

 

ホテルの宴会場は格式と利便性を兼ね備えた、内定式会場の定番です。

洗練された内装と行き届いたサービスにより、内定者に特別感と企業の品格を印象づけることができます。

プロのスタッフによる運営サポートがあるため、準備や当日の進行もスムーズに進められます。

ホテル会場の最大の魅力は、内定式と懇親会を同一会場で開催できることです。

式典用のレイアウトから懇親会用のレイアウトへの転換もスタッフが対応してくれるため、移動の手間がありません。

また、料理の質も高く、内定者に良い印象を与えることができます。

アクセス面でも、主要駅から近い立地にあることが多く、遠方からの参加者にとっても利便性が高いです。

宿泊が必要な内定者がいる場合は、同じホテルで宿泊手配も可能な点も大きなメリットです。

費用面では他の会場タイプに比べて高額になりがちですが、サービスの質と利便性を考慮すると、費用対効果は決して悪くありません。

企業のブランドイメージ向上にも寄与する投資として考えることができます。

 

内定式を成功させるためには、細部にわたる準備と当日の円滑な進行管理が欠かせません。

しっかりとした事前準備と進行計画があれば、初めて内定式を担当する方でも安心して当日を迎えることができます

経験豊富な担当者のノウハウを体系化したチェックリストを活用することで、漏れのない準備と効率的な進行を実現しましょう。

 

内定式の成功は、事前準備の質で決まります。

準備段階で想定される課題を洗い出し、対策を講じることで当日のスムーズな運営が可能になります。

 

内定式で使用する備品と資料の準備は、開催1週間前までに完了させると安心です。

準備する中で最も重要なのは内定通知書で、内定者の氏名や入社予定日に誤りがないか複数回確認します。

押印や署名欄も含めて、法的要件を満たした書式であることを確認してください。

また、会社案内や入社までのスケジュール表、研修プログラムの概要など、内定者が必要とする情報をまとめた配布資料を用意します。

これらの資料は統一感のあるデザインでまとめることで、企業のプロフェッショナルな印象を与えることができます。

加えて、音響映像機器についても事前のテストが必須です。

プロジェクターの接続確認、マイクの音量調整、会社紹介動画の再生確認を行い、バックアップ用の機器も準備しておきます。

会場設備に関しては、イベント会場の担当者が詳しくサポートしてくれるため、不安があったら遠慮なく相談しましょう。

また、受付用の名札やペン、アンケート用紙、記念撮影用の小道具なども忘れずに準備リストに含めてください。

 

内定者への案内は、開催1ヶ月前の正式案内と1週間前の最終確認の2段階で実施します。

正式案内では開催日時、会場情報、当日の流れ、持参物、服装指定、交通費支給方法などを詳細に記載します。

会場への地図や公共交通機関のルート案内も添付し、迷わずに到達できるよう配慮します。

緊急連絡先として当日連絡可能な携帯電話番号を必ず明記し、遅刻や欠席の場合の連絡方法も明確にします。

また、悪天候時の対応方針や、新型コロナウイルス等の感染症対策についても事前に伝達しておくことが重要です。

1週間前の最終確認では、参加者の最終出席確認を取り、当日の緊急連絡先の再確認を行います。

この段階で欠席者が判明した場合は、会場レイアウトや資料の部数調整を忘れずに行ってください。

 

詳細なタイムスケジュールの作成は、当日の進行を円滑にするために不可欠です。

開始30分前から終了30分後までの時間軸で、分単位のスケジュールを作成します。

各プログラムの所要時間に加えて、セッティング時間や移動時間も考慮に入れることが重要です。

スケジュールには主担当者だけでなく、サポートスタッフの役割分担も明記します。

受付担当、音響担当、写真撮影担当など、それぞれの責任範囲を明確にすることで、当日の混乱を防げます。

また、予期しないトラブルに備えて、各プログラムに5分程度のバッファ時間を設けることも推奨されます。

 

内定式当日の進行管理では、事前準備の成果を最大限に活用しながら、柔軟な対応力も求められます

開始1時間前には会場入りし、最終的な設備確認と資料配置を完了させます。

スタッフ間での最終打ち合わせも忘れずに実施してください。

進行中は時間管理を最優先に考え、各プログラムの開始時刻を厳守し、遅れが生じた場合は後のプログラムで調整を行います。

また、内定者の表情や反応を観察することも、重要な進行管理の要素です。

退屈そうな表情や集中力の欠如が見られた場合は、予定していた休憩時間を前倒ししたり、インタラクティブな要素を追加したりする柔軟性も必要になるでしょう。

加えて、機器の不具合や参加者の体調不良など、想定外の事態にも冷静に対応し、内定者に不安を与えないように意識しましょう。

 

内定式では様々なトラブルが発生する可能性があります。

事前に典型的なトラブルパターンを把握し、対応策を準備しておくことで、当日の混乱を最小限に抑えることができます。

 

機材関連のトラブルは、最も頻繁に発生する問題の一つです。

プロジェクターが映らない、マイクに音が入らない、動画が再生されないなどの事態に備えて、バックアップを用意しておくと安心です。

また、会場の技術スタッフとの連携体制も事前に確認しておきましょう

 

参加者の遅刻や欠席などは、想定しておくべきトラブルです。

交通機関の遅延や体調不良による欠席に対しては、柔軟な対応が求められます。

遅刻者には別途フォローの機会を設け、欠席者には後日個別面談を実施するなど、公平性を保つ配慮が必要です。

 

天候による影響も、近年増加している課題です。

台風や大雪による交通機関の運休に備えて、オンライン参加の選択肢や開催延期の判断基準を事前に決めておきましょう

また、会場変更が必要になった場合の代替案も複数用意しておくことが賢明です。

 

内定式の成功には「いつ開催するか」「何をするか」「どこで開催するか」という3つの要素が重要です。

内定式は内定者にとって社会人生活の第一歩となる重要な節目であり、企業にとっても優秀な人材との絆を深める貴重な機会です。

ぜひ本記事の内容を参考に、内定者の心に残る素晴らしい内定式を実現してください。

会場選びについては、参加人数や予算、求める雰囲気に応じて、イベントホール、貸し会議室、ホテル宴会場の中から最適な選択肢を見つけることが重要です。

それぞれの特徴を理解し、企業の目的に合った会場を選択することで、内定者の印象に残る特別な空間を提供できます。

会場探しでお困りの方は、会場探しコーディネーターにお気軽にご相談ください。